『育星会って、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』
転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、育星会の就労環境について、まとめています。
現在、育星会で働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。
また、育星会の中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。
目次
育星会の会社概要
大阪府を中心に35店舗を展開する中堅調剤薬局グループ、株式会社育星会。カイセイ薬局の名称で、大阪以外には、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、高知県において、営業を行っています。
育星会は、1975年に25名の薬剤師が集まって設立した会社ですが、今現在に至るまで、株主・役員の大半を薬剤師が占めている、いわば薬剤師のプロフェッショナル集団です。
そういった背景から、規模が小さな会社であるにもかかわらず、大病院対応、中規模病院対応、開業医対応、在宅対応、OTC対応、広域対応と、幅広い形態の薬局が混在するなど、様々な業務に対応しています。
また、店舗周辺住民に対する健康の啓蒙活動に力を入れており、定期的に一般市民向けの健康イベント・健康教室を開催しているような、地域密着型の企業でもあります。
地域住民との関係性は深いので、患者さんに対して、機械的な対応ではなく、親密なコミュニケーションを取りながら、人間味に溢れるような仕事をしたいという人に、最適な会社とも言えます。
育星会に勤務する薬剤師は、2017年現在、140名以上に達していますが、毎年、少しずつ事業を拡大しており、それに伴い、勤務薬剤師の数を増員しています。そのため、新卒・中途を問わず、募集をかけています。(中途に関しては、毎年、15~30名程度を採用しています。)
このページでは、株式会社育星会の中途採用求人の傾向、および、薬剤師の年収や就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
育星会の中途採用求人~薬剤師を募集する求人の傾向について~
先ほども触れたように、育星会ではカイセイ薬局勤務となる薬剤師の中途採用を常時行っています。公式サイト内に既卒者向けの薬剤師中途採用情報ページを開設しており、そちらから、募集要項の詳細について確認することが出来ます。
また、そのページ内にあるエントリーフォームから、応募することが可能です。
http://ikuseikai.org/recruit/
また、中途採用の求人であれば、薬剤師専門の転職会社経由で、募集をかけていることが多いので、転職会社に問い合わせるという方法もアリです。
転職会社は、公式サイト上には掲載されていない、具体的な勤務先店舗名や、その店舗の営業時間、具体的な年収額等について、把握しているので、公式サイトを見ただけでは分からないことを教えてもらえます。
そういった意味では、有益な情報源となるので、連絡を取っておいて損がありません。(同一エリアで発生している他社の求人を教えてもらって、内容を比較するといったことも可能です。)
このページの最後に、育成会の中途採用求人の取扱実績がある転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
育星会に勤務する薬剤師の年収について
薬剤師の月給は、調剤薬局チェーンのなかでは高い水準となっていますが、注意しておかなければいけないことがあります。
一つ目は、月給に占める薬剤師手当が高く、基本給が抑えられているため、賞与も少なくなるということです。(基本給をベースに算出されるためです。)
二つ目は、役職が上がらない限り、昇給率が低いことです。そのため、初年度の給与が良くても、数年後には他社の給与水準に逆転されてしまうと考えたほうがいいです。
こういったことを踏まえて、具体的な薬剤師の年収事例を挙げると、以下の通りとなります。
- 20代後半 年収400万円
- 30代前半 年収550万円
- 50代前半 年収600万円
諸手当としては、薬剤師手当、役職手当、住宅手当、家族手当等が付加されます。また、残業代に関しては、管理薬剤師までは15分単位で付き、申請した分だけしっかりと支給されます。ただし、薬局長以上の管理職になると、残業代は付加されなくなります。
昇給があまり期待出来ないため、中途採用の場合、採用時の基本給が、その後の給与水準に大きな影響を与えます。面接時にこれまでの実績をアピールするなどして、納得がいくまで、交渉するようにしてください。
中途半端に妥協すると、後々まで後悔することになるので、要注意です。こういった交渉が苦手ということであれば、転職会社に代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。こういったサポートも無料で受けられるので、うまく活用してください。
育成会の人事評価制度、昇進・昇給について
育星会では、自分の立てた目標の達成率と、直属の上司が、会社側で用意したチェックシートを利用して行った採点の二つを指標とする人事評価制度が採用されています。これらの評価をもとに、賞与額が、算出されるようになっています。
昇給は、年1回4月に行われます。しかし、先ほども触れたように、同じポジションにいる限り、大幅な昇給は見込めません。(年2000円程度、上がればいいほうと考えてください。)
給与アップを勝ち取るには、昇進していかなければいけませんが、新規出店のペースが、それほど速いわけではないので、管理職のポストに、それほど空きは無く、一度管理職に就いた人が、降格となるケースも少ないので、チャンスは少ないというのが実情です。
そういった意味では、キャリアアップ・給与アップに対する意欲が高い人にとっては、閉塞感を覚えてしまう職場環境とも言えます。
育星会の研修制度、成長環境について
育星会は、社内教育にそれほど力を入れている企業ではないので、あまり期待しないほうがいいです。仕事をこなすうえで、必要なことは仕事を通じて、自分で覚えるというのが、基本と考えてください。
良く言えば自由な環境、悪く言えば放任状態なので、自己を成長させていくには、先輩や上司の姿を見て、良いところを盗み取るという積極性・主体性が必須となります。
ワークライフバランスについて
育星会は、ワークライフバランスが良好な会社と言えます。残業の頻度は店舗にもよりますが、極端に多い店舗はなく、全員が定時に帰宅している店舗も少なくありません。
有給休暇についても、問題なく取得することが可能であり、店舗内で調整がつけば、まとめて取得して、連休にすることも出来ます。
また、異動に関しては、自宅から1時間以内の店舗に限るとされているので、引越が必要となるケースは稀です。
その反面、年2回、会社全体で、大きな異動があり、店舗間の人間関係がうまくいっていない場合、それを解消するために、人員の配置転換を行うなど、現場の社員が働きやすい環境を整えられるように、注力してくれる会社です。
ここまで、良い面について触れてきましたが、悪いこともあります。それは、休日出勤の多さです。冒頭でも述べたように、育星会では一般市民を対象とした健康イベントを、頻繁に開催していますが、このイベントには、社員全員が持ち回りで参加しなければいけません。
土日・祝日に行われることになるので、必然的に休みが潰れることになり、プライベートを重視したい人にとっては、負担に感じることもあるようです。
なお、これは余談ですが、このイベントは、店舗だけでなく、外部施設で行うことが多いので、季節を問わず、1日中、屋外で呼び込みや健康測定を行うことになり、体力的にも、かなりキツイようです。
女性の働きやすさについて
調剤薬局は女性が多い職場ですが、育星会でも、その状況は同じであり、全社員の7割以上が女性です。そのため、女性が働き続けやすいように、制度や環境が整備されています。
結婚後は、基本的に希望エリアの店舗に配属してもらうことが出来ますし、週当たりの勤務時間も自由に選べるようになっています。また、出産育児に関しては、産前産後休暇や育児中の短時間勤務制度が利用出来るようになっており、実際の利用率も高いです。
転職先としての価値
ここまで、育星会の就労環境について、様々な角度から見てきました。薬剤師が中心となって経営陣を構成している会社なので、薬剤師にとっては、働きやすい環境が整っている職場であり、それほどストレスを感じることなく、仕事に取り組むことが出来るでしょう。
その反面、給与については、それほど多くのものは望めません。昇給・昇進のチャンスも少ないので、自分の力で改善することも、なかなか難しい状況です。そのため、待遇面を重視する人にとっては、やり甲斐を感じることが出来ない会社になるかもしれません。
こういった意味では、何を重視するかによって、評価が変わってくる会社とも言えるので、自分の価値感・優先順位と照らし合わせながら、判断するようにしてください。
最後に、育成会の中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、社内事情に精通しているので、自分一人ではなかなか判断がつかないという人は、意見を求めるのもオススメです。
客観的な視点でアドバイスしてくれます。また、転職会社は様々な企業の求人を保有しているので、自分が希望する勤務エリア内において、発生している他社の求人を紹介してもらうのもアリです。様々な求人を比較検討することで、より良い判断が下せる可能性が高まります。
育成会以上に、ここで働いてみたいと思える会社が見つかるかもしれないので、ぜひ、育成会の求人と併せて確認してみてください。
(冒頭でも触れましたが、育成会が中途で採用する薬剤師は、多くても年間で30名弱なので、それほど枠があるわけでもなく、そういった意味でも、他社の求人も選択肢に入れて考えたほうがいいです。)
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