『中部薬品って、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』
転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、中部薬品の就労環境について、まとめています。
現在、中部薬品で働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。
また、中部薬品の中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。
目次
中部薬品の会社概要
東海、北陸地方において300以上の店舗を展開する中堅薬局・ドラッグストアチェーン、中部薬品。バロードラッグの名称で1号店を1984年にオープンして以来、右肩上がりで業績を拡大してきている企業です。
特に、ここ数年は、毎年30~40店舗を新規で立ち上げるなど、事業の拡大ペースが加速しており、売上も急上昇しています。それに伴い、人材採用を積極的に進めています。薬剤師に関しても、新卒・中途を問わず、常時募集がかかっています。
店舗拡大の煽りを受けて、慢性的に薬剤師が不足していること、そのため、1人当たりの業務負担が重く、激務から退職する社員も多く、それがさらに人材不足につながっているなど、悪循環が続いている会社ではあります。
ただし、会社側も、その状況を把握しており、改善に力を入れているので、少しずつ良くなってきていますし、こういった背景があるため、入社後2~3年で管理薬剤師・店長にも昇格出来るなど、チャンスが多い職場でもあります。
中部薬品における薬剤師の中途採用求人の内容
中途に関しては、OTC薬剤師、調剤薬剤師、調剤OTC兼任薬剤師の3職種に分ける形で、募集がかかっています。求人に応募する方法としては、中部薬品の公式サイト内に設置されているエントリーフォームから申し込む方法と、転職会社経由で応募する方法の2パターンに分かれます。
https://www.vdrug.co.jp/recruit/
条件面については、どちらでも一緒ですが、公式サイトから応募する場合、配属先は入社後に決定されることになります。面接時に要望を伝えることが出来ますが、実際には働いている人の声を聞くと、自分の希望と違う店舗に配属されたというケースが少なくないようです。
先ほども触れたように、中部薬品は薬剤師の数が足りていないため、どうしても人員が不足がちな店舗に優先的に配属するということになってしまっているようです。
転職会社経由の場合、特定の店舗、あるいは特定の地域を指定する形で、募集がかかることが多いので、より確実なようです。
薬剤師の年収について
中部薬品における薬剤師の給与額ですが、幾つか具体例をあげると下記の通りとなります。
- 27歳 年収480万円
- 29歳 年収520万円
- 33歳 年収700万円
- 31歳 管理薬剤師 年収680万円
- 34歳 管理薬剤師 年収720万円
- 43歳 管理薬剤師 年収800万円
基本給に各種手当、年2回の賞与(4~5ヶ月分)が支給されるといった給与体系となっています。注意点としては、中部薬品は残業が慢性化している会社であり、薬剤師に関しても、毎月15~40時間程度の残業が発生しています。
残業代は全額支給されていますが、上記の年収例は残業代が含まれたものなので、そう考えると、他社と比較すると、若干割安と考えたほうが賢明です。
中部薬品は残業が多い会社~就労環境について~
ここまで何度か触れていますが、中部薬品は残業が多い会社です。ドラッグストアの販売スタッフなどと比較すると、薬剤師の残業時間は少なめですが、それでも、毎日定時をオーバーするということが、常態化しています。
管理薬剤師、店長といった管理職ポジションに就くと、さらに激務となり、休日出勤も月1~2日発生するケースが多くなります。なお、この背景には正社員の数が不足しているので、アルバイトやパートで補っている店舗が多いという事情があります。
正社員数が極端に少ない店舗だと、アルバイトやパートの自己都合の休みを、店長がフォローすることになるので、その分、勤務時間が増えるという理屈です。
その反面、薬剤師が定数に達している店舗もあり、そういった店舗だと、残業・休日出勤がほぼゼロとなるので、店舗間で実情は大きく違うと考えてください。中部薬品への転職を考える時には、自分が希望する勤務エリアの店舗の状況について把握しておくことをオススメします。
なお、薬剤師はシフト勤務制になりますが、休みの要望は比較的通りやすいので、有給と合わせて、小旅行をするぐらいの休みを年に数回取るといったことは可能です。ただし、有給の全消化はまず不可能な状態であり、退職時にまとめて取得するというのが、一般的です。
中部薬品は自己成長を図りやすい会社~評価制度、教育体制について~
業界内のなかでは、中部薬品は自社内の教育体制が、整っている会社と言えます。ポジションに応じた研修制度が用意されています。
薬剤師の場合、薬学やOTC医薬品に関する製品知識を学ぶ研修、店舗オペレーション、接客スキルを学ぶ研修、リーダシップなど、マネジメントが出来るようになるための知識を身につけるための研修などが用意されており、本人の希望に合わせて、受講することが可能です。
人事評価については、社内で統一された基準はなく、直属の上司による評価がメインとなりますが、会社として、やる気がある人材をどんどん引き上げていこうとしているので、自分から積極的に動いていれば、数年程度で管理職に昇格することが可能です。
また、薬剤師の業務負担が重く、1日当たりの処方箋枚数が1ヶ月200枚を超える店舗がざらなので、調剤経験を豊富に積むことになり、自然にスキルが上達するといったこともあります。
会社として意図したものではなく、結果論ではありますが、自分を磨くという意味では、プラスにmなる環境と言えます。
女性の働きやすさについて
薬剤師は元々、男女差がない職業ではありますが、中部薬品でも、その点は一緒です。現場で働くうえで、女性だからということで、何か不利益を受けるようなことはありません。昇給・昇格についても、男性と同等です。
ただし、子供を持つお母さんだと、管理職になると、家庭が回らなくなるので、出世は諦めたという人が多いです。
なお、産休・育休については、制度が充実しています。問題なく取得出来ますし、産休前に仕事で実績を残しておけば、休みの間に支払われる給料が高額になります。復帰から1年ほどは、時短勤務を選択することも可能です。
中部薬品への転職を検討する時には
ここまで、中部薬品の内情についてお伝えしてきましたが、結論としては、忙しい会社なので、仕事を第一に考えられるような人でないと、続けることは難しいと思います。
逆に、仕事を最優先するという考えを持っている人であれば、業務量は多いので、色々な経験が出来ますし、学びの機会もある会社なので、どんどんスキルアップしていくことが可能です。出世のチャンスも開かれているので、キャリアアップ志向が強い人にもオススメです。
ただ、残業が多いわりには、他社と比べて給与が良いというわけでもないといったこともあり、なかなか判断が難しいです。(中部薬品での勤務は自己成長の機会と捉えて、数年間、一生懸命働いて、より好条件の会社に再転職するといったキャリアパスも考えられます。)
自分が薬剤師として、どんなキャリアを歩んでいきたいのか、じっくり考えたうえで、中部薬品へ転職するのかどうか、決断するようにしてください。
もし、判断がつかないということであれば、薬剤師の転職支援に長けている転職会社に相談することをオススメします。彼らは転職のプロなので、客観的な視点で、冷静にアドバイスしてもらえます。
彼らは、他社の実情にも精通しているので、中部薬品以外で、候補となるような会社を紹介してもらうといったことも可能です。うまく活用してください。
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