薬樹株式会社の薬剤師中途採用事情

 

『薬樹株式会社って、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』

 

転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、薬樹株式会社の就労環境について、まとめています。

 

現在、薬樹株式会社で働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。

 

また、薬樹株式会社の中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。

 

目次

薬樹株式会社の会社概要

薬樹株式会社は、東京都と神奈川県を中心に、約150店舗(2016年現在)の調剤薬局を展開する企業です。保険調剤薬局の運営事業以外にも、在宅医療や施設介護医療、生活習慣病等の予防に関する健康向上啓発業務にも力をいれています。

 

また、近年では、アロマ・オーガニック・フェアトレード商品の取り扱いを始めるなど、積極的に新しい分野への事業展開を進めています。

 

薬樹株式会社の求人情報の入手方法と応募方法について

こういった事業拡大を背景として、薬樹株式会社では、薬剤師の人材登用を積極的に行っています。中途採用に関しても常時募集をかけており、正社員、パートタイマー、それぞれの雇用形態において、薬樹株式会社の公式サイト内から現在、公開中の求人案件を確認することが出来ます。

 

http://www.yakuju.co.jp/recruit/career/
(ちょっと、ややこしいのですが、『中途採用エントリー』というボタンをクリックすると、募集要項の詳細を確認するページにアクセス出来ます。)

 

そのまま、公式サイト内からエントリーすることが可能ですが、公式サイト上に公開されている募集要項には、給与条件が記載されていません。

 

後述しますが、薬樹会社では、薬局勤務薬剤師の給与が、同業他社に比べると低めになっており、あえて給与条件を伏せているという可能性もあるので、この点は注意してください。

 

なお、薬樹では、転職エージェントを通じて薬剤師を募集することも多く、エージェント経由であれば、事前に給与条件について確認することも可能です。そのため、公式サイトからエントリーするよりも、エージェントを通じて応募することをオススメします。

 


このページの最後に、薬剤師専門の転職エージェントを数社リストアップして、記載してありますので、参考にしてください。

 

薬樹株式会社の社員年収、評価制度について

先ほども触れましたが、薬樹株式会社における薬剤師の給与は、他の保険調剤薬局と比較すると低めの設定になっています。また、薬樹は店舗ごとの業務負担の違いが大きいにもかかわらず、基本給が全店舗共通となっています。

 

地域手当なども存在せず、業務負荷が考慮された給与体系ではないため、忙しい店舗に配属されると、さらに給与に対する不満感が高くなってしまうような状況です。ただし、残業代は1分単位での支給となっているので、ここだけは業務負荷が反映される給与体系になっていると言えます。

 

具体的な年収事例としては、下記の通りとなります。

  • 薬剤師 30歳 年収430万円
  • 薬剤師 41歳 年収520万円
  • 管理薬剤師 34歳 年収530万円
  • 管理薬剤師 38歳 年収580万円

 

ボーナスは、店舗ごとの業績によって決まります。年2回支給されますが、支給額が最も多いケースでも1.5ヵ月分に留まるなど、他社と比較して、決して多いとは言えない額になっています。

 

昇給は、年1回行われます。一般薬剤師のうちは、年次が上がっても昇給はあまり期待できず、大幅な給与アップには、管理薬剤師へ昇格することが必須となります。

 

人事評価については、一般薬剤師は管理薬剤師が、管理薬剤師についてはエリアマネージャーが行うことになりますが、社内統一の評価基準は存在しないので、曖昧な要素が非常に強くなっています。

 

社員年収、評価制度

 

ワークライフバランスについて

薬樹は、全体的に人手不足なので、1人当たりの業務負荷が大きく、残業や休日出勤が多くなりがちです。特に、忙しい店舗や薬剤師が少ない店舗に配属されると、この傾向が強くなり、有給も取りにくくなります。

 

また、日曜と平日1日を公休とする店舗が大半のため、連休が取りにくいというのが、実情です。

 

数は少ないのですが、残業が殆ど発生しない店舗も存在しており、こういった店舗に配属されれば、プライベートを充実させることも可能ですが、新たに入社した薬剤師は、忙しい店舗に優先的に配属されるのが、通常のパターンなので、ワークライフバランスについては、あまり期待しないほうがいいです。

 

ワークライフバランス

 

薬樹株式会社の女性の働きやすさ、ワークライフバランスについて

薬局業務は、女性が非常に多い職場のため、出産育児に関する福利厚生制度は整っています。産休、育休を取得することが簡単に出来ますし、取得後には、時短勤務を選択して職場復帰することも可能です。

 

復帰後には自宅から近い店舗に配属してもらえるなど、子育てを支援する姿勢が整っている会社です。(しかし、最近は時短勤務者増加により、希望通りにいかないケースも、出てきています。)

 

現場の社員の子育てに対する理解度も高く、子供に関係する急な休みについては、スタッフ間で協力してフォローする雰囲気の店舗が多くなっており、子供を育てながら、仕事を続けたいと考えている女性にとっては、薬樹は悪くない会社です。

 

ただし、注意点としては、こういった配慮を受けられるかどうかというのは、店舗にもよるので、転職の際には、薬樹の人事担当者に配属が想定される店舗の状況について確認することをオススメします。

 

(転職希望者にとって不利益な情報は、それとなく教えてもらえない可能性もあるので、同時に転職エージェントにも情報を教えてもらうようにしてください。)

 

また、これは、どの門前薬局にも言えることですが、クリニックに合わせた営業時間となるため、社員の帰宅時間は、どうしても遅くなりがちです。そのため、どうしても早めに帰宅したいということで、勤務スケジュールの調整がつきやすいパートへ身分変更する社員も存在します。

 

キャリアアップに関しては、女性だからといって、昇格出来ないということはありません。実際に、女性店長も多数存在します。

 

エリアマネージャー以上になると、家庭との両立が難しくなるため、敢えて希望する女性が少なく、女性が占める割合は少なくなっていますが、男女差はないので、女性でも、エリアマネージャー以上のポジションを目指すことは、十分に可能です。

 

女性の働きやすさ、ワークライフバランス

 

薬樹株式会社の転職先としての価値

薬樹は、クリニック門前の保険調剤薬局以外に、健康に関する様々な分野に新規参入している会社であり、新しいことに挑戦する社風なので、年齢問わず、チャレンジ精神を持つ人間が評価される傾向にあります。

 

そのため、希望すれば様々な経験を積むことが可能な職場なので、一般的な調剤業務以外の仕事にも、幅広く取り組んでみたいという人にとっては、魅力的な職場と言えます。

 

また、数多くの研修を行っている会社なので、自分を成長する機会にも恵まれています。薬剤師の場合、専門知識を習得するセミナーだけでなく、店舗運営に関する研修も用意されているので、経営スキルを学ぶことも可能です。

 

このように、薬剤師としてのスキルを磨く環境としては、薬樹は最適な会社ですが、残念なことに、給与がついてきません。繰り返しになりますが、他社と比較しても給与水準は低いです。

 

そのため、他社へ転職する薬剤師も多く、それが勤務薬剤師の不足につながっており、それが労働環境の悪化につながるという悪循環に陥っています。

 

そのため、薬樹株式会社というのは、転職先として見た場合には、第一候補というよりも、ほかに良い転職先が見つからなかった時のバックアップ的な存在として捉えたほうがいいかもしれません。

 

数年間限定で、薬樹で働くなかで、自分を磨いて薬剤師として成長することで、より好条件の会社へ再転職するといった選択肢もアリです。

 

このあたりの判断は、なかなか難しいところですが、いずれにしても、他社との求人情報を比較したうえで、最終判断を下すのがベストです。下記に、薬剤師専門の転職会社をリストアップしておきますので、ぜひ、他社の情報についても教えてもらってください。

 

<薬剤師専門の転職会社>

<薬剤師の転職支援を専門とする転職会社>

 

 

転職先に求める条件や薬剤師として目指す方向性などについて伝えれば、客観的な視点で、薬樹以上に最適な会社が存在するかどか、確認してもらうことも可能です。転職を図る際には、何かと便利な存在なので、有効活用してください。