【薬剤師採用事情】イオンで働くならばパートが一番~正社員よりも年収が上~
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ショッピングモールを拠点に、全国に250近くの調剤薬局を展開するイオン薬局。あらゆる科目の処方せんを受け付けるとともに、OTC医薬品の販売や、漢方の取り扱いにも力を入れています。また、近年では、高齢者医療に対応するため、在宅医療への取り組みを強化しています。
OTC販売と聞くと、激務のドラッグストアをイメージする人が多いかもしれませんが、イオンは上場企業で、法令遵守の意識が高いこともあり、薬剤師を取り巻く就労環境は、かなり良好です。
その反面、ドラッグストアで大きな会社と聞くと、給与が高いと思われるかもしれませんが、イオンは小売業(スーパー)からスタートしているので、実は給与設定が渋めです。
なので、イオンで働いている人の大半は、『それほど忙しくない』、『休みがしっかり取れるから』という理由から決めることが多く、給与が最優先という人にとっては、期待外れになってしまうかもしれません。
ただし・・・
これは正社員の話です。パート薬剤師の時給は高めに設定されています。店舗によって差がありますが、どんなに低くても2500円、店舗によっては3000円以上で設定されています。
かつ、イオンは近隣の調剤薬局、ドラッグストアの時給を見ながら、自社の給与を設定しているので、エリアNo.1というケースが多いです。
また、イオン薬局は24時間営業の店舗や、22~23時まで営業している店舗もありますが、夜勤手当、深夜勤務手当が設定されていて、基本時給の25~35%増しとなるので、勤務時間帯によっては、さらに効率良く稼ぐことができます。
正社員の給与は、大手のドラッグストアチェーン、調剤薬局チェーンには負けるので、オイシクないのですが、パートであればオススメです。
イオンのパート求人は、転職エージェントが扱っている
イオン薬局がパートの薬剤師を募集する時には、転職エージェントを経由して告知するケースが多いので、パートの求人情報を入手するためには、エージェントに登録して、紹介してもらう必要があります。
マイナビ薬剤師、ファーマキャリア、ファルマスタッフあたりであれば、イオン薬局のパート求人を必ず扱っているので、連絡を取ってみてください。
日本各地にある全店舗をカバーしているので、希望勤務地がどこであっても、大丈夫です。
マイナビ薬剤師 | 利用者満足度No.1のエージェント。イオン薬局の求人を紹介してもらう時にはイチオシです。 |
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ファーマキャリア | 女性薬剤師の転職支援に力を入れているので、女性にオススメ。 |
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ファルマスタッフ | 薬剤師のパート求人の保有数が多いエージェント。 |
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なお、エージェントからはパートだけでなく、正社員の求人を紹介してもらうこともできます。繰り返しになりますが、イオン薬局は、正社員として働くには、待遇が期待できない職場なので、ほかの会社を紹介してもらうことをオススメします。
イオン薬局の採用情報ページイオン薬局の求人は、公式サイトの採用情報ページでも確認できますが、『イオン 北海道』、『イオン 九州』というふうに、地域ごとに運営会社が分社化されていて、会社ごとに専用サイトがあるので、ネットで検索するのが、けっこう大変です。
また、地域によっては、求人情報が古いことがあるので、そういった意味で、エージェントに問い合わせるほうが確実です。
パート求人の応募条件
求人によっては、調剤経験が必要とされるケースも、まれにありますが、基本的には経験は不問で、薬剤師の免許があれば、誰でも応募可能です。
ブランクが長いという人も問題ないですし、年齢についても65歳まではOKとしているので、50代、60代の人でも問題なしです。
時給を設定する時に、本人の経験、能力が考慮されるので、給料という点では、経験者のほうが有利ですが、冒頭でもお伝えしたように、イオンのパート薬剤師は、2500円が最低時給なので、未経験者でも、十分に満足できると思います。
勤務時間、出勤日については、それほど縛りはなく、1日3時間以上、週1日以上でOKという店舗が多いです。扶養内勤務も認めてもらえるので、働き方については、自由度が高いと考えてください。
あとは、イオンの場合、長期勤務ができる薬剤師を好む傾向にあるので、強いていえば、そこが採用のポイントということになります。
夜間で働ける人が優遇されることがあるイオン薬局の開院時間は、店舗によって異なりますが、都市部の店舗だと、22時まで、23時までといった店舗もあり、そういった店舗では、夜間に働ける人を優遇する傾向があります。
選考プロセスについて
イオンでは、パート薬剤師を選考する時にも、筆記試験、適性検査が行われています。パートだと、面接だけで済ます会社が多いのですが、イオンの場合、より綿密な選考を行っていると言えます。
ただし、選考の難易度自体は決して高くありません。筆記試験というのは、簡単な計算テストや漢字の読み書き程度で、薬剤師の試験に合格するぐらいの人であれば、まず大丈夫です。
適性検査についても、接客業(サービス業)のスタッフとして働けるだけの、一般常識、マナーを備えているかどうかを確認するものなので、あまり気にする必要はありません。
性格に難がある人を振り分けるためのものと考えるのが、正しい理解となりますが、パートということもあって、落とされるというのは、よほどのことです。
唯一、選考で落とされるとすれば、たまたま、応募者が多くて、競争率が高くなったという時ですが、もし、そうなったとしても、近隣の店舗を紹介してくれたりするので、イオン薬局で働きたいのであれば、まずは応募してみましょう。

仕事の内容、応需科目について
パートの薬剤師は、調剤、服薬指導、薬歴管理、OTC販売といった業務を担当することになります。イオン薬局は、健康食品や衛生用品、シニアケア用品の取り扱いに力を入れているので、店舗によっては、覚えなければいけない商品知識の量が多くなる可能性があります。
ただし、薬剤師に求められる役割は、あくまでも調剤なので、そちらがメインになると考えてください。OTC販売に追われるということは、まずないでしょう。
調剤の応需科目については、店舗によってバラバラです。内科、眼科など、特定の科目がメインとなる店舗もあれば、様々な科目にまんべんなく対応することになる店舗もあります。
総合病院の門前薬局となる店舗もあれば、クリニックモールが近くにある店舗など、店舗ごとに状況が異なるので、気になる人は、自分が勤務を希望する店舗の状況について、事前に確認するようにしてください。
パート薬剤師の福利厚生
正社員と比較すると、パート薬剤師の福利厚生は限られたものとなりますが、それでも幾つかあります。
まず、全員共通の制度として、買い物割引制度、社員登用制度、有給休暇制度がありますし、イオングッドライフクラブという総合共済会に入ることもできます。
また、勤務時間など、一定の条件をクリアした人であれば、社会保険に加入することができますし、ママ薬剤師を支援する制度として、育児休暇、結婚給付金、出産給付金といったものも用意されています。
あと、これはイオン薬局共通の制度として、確立されているわけではないのですが、パートの薬剤師に対しても、正社員と同じように、賞与が支給されることがあるようです。
これまでの実績だと、年2回、正社員と同じタイミングで、パート薬剤師に賞与を支給したという事例があります。
資産形成をサポートする制度もありパートで働く人だと、あまり利用することはないかもしれませんが、イオンには、企業年金基金、社員持株会、財形貯蓄といった制度があり、パートの薬剤師も加入することができるようになっています。
薬剤師の就労環境
イオン薬局は、1日あたりの処方せん枚数が20~25枚という店舗が多く、忙しくてツライという状況に遭遇するケースは、あまりありませんが、一部の店舗では、処方せん枚数が50枚を超えるところもあるので、注意してください。
イオン薬局は、正社員、パートを合わせて、シフト勤務となりますが、シフトを組む時には、パートのほうを優先してくれるので、出勤日、時間については、融通が効きやすく、休みの都合についても、要望通りにしてくれるので、自由な働き方ができます。
あとは、気になることは職場の人間関係ですが、悪いウワサは聞きません。むしろ、先輩の薬剤師が丁寧にフォローしてくれるので、仕事がやりやすいといった声のほうが多いです。
イオン薬局は、全国各地に店舗があるので、これだけ数があると、なかには性格的に難がある人がいるかもしれませんが、先ほどもふれたように、選考の時に適性を見極めているので、あきらかに問題がある人は、そこで落とされます。
人の見極めは大手だけあってシッカリしているので、まず大丈夫でしょう。
イオンは薬剤師向けの研修制度が充実している
イオンは、薬剤師のスキルアップに積極的に取り組んでいる会社であり、月1回のペースで、外部講師を招いた社内研修会を開催しています。勤務時間内に行われるので、参加したとしても、拘束時間が増えるということはありません。
(パートだと、開催日が自分のシフトではないというケースはあると思いますが・・・)
また、薬剤師会・医師会などの研修に出席した人に対して、年間36000円を限度に、補助金を支給する制度や、イオンスタディと呼ばれるイオン独自の通信教育制度もあります。
イオンスタディは、全社員を対象としているため、心理学講座、パソコン講座といった一般的なスキルを学ぶためのものでしたが、認定薬剤師の資格講座もラインナップに加わりました。
パートでも、自分が好きな講座を受講することが認められているので、空き時間を利用して、効率良く勉強することができます。
パートから正社員というキャリアパスも可能
イオン薬局には、正社員登用制度があり、パートの薬剤師から正社員を目指すということが可能です。
今は子どもがいて、フルタイムは難しいという人でも、パートとして働いて、子どもが大きくなって、もう少し時間ができたら正社員を目指すといった、働き方が可能です。
ただし、こちらのページにおいて、詳しく解説していますが、イオン薬局は、正社員の待遇については、ごく平均的なので、もしかしたら、大手の薬局、ドラッグストアのほうが、もっと高い収入を稼げるかもしれません。
まとめ
ここまで、イオン薬局におけるパート薬剤師の就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、冒頭でもお伝えしたように、パートとして働くには、とても良い職場です。ぜひ、選択肢の一つとして、検討してみてください。
イオンのパート求人を扱っている転職エージェント※補足
転職エージェントは、膨大な数のパート案件を保有しているので、興味があるようであれば、希望勤務エリア内において、ほかにどんな求人が出ているのか聞いてみてください。もしかしたら、イオン薬局以上の好条件の求人が存在するかもしれないです。