『平和堂って、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』
転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、平和堂の就労環境について、まとめています。
現在、平和堂で働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。
また、平和堂の中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。
目次
平和堂の会社概要
滋賀県を中心に、近畿・北陸・東海地方の2府7県において、スーパーマーケットチェーンを展開する株式会社平和堂。ドミナント戦略を取っており、約150軒ある全店舗のうち、半数以上が滋賀県内における出店となっています。
平和堂では、地域で一番便利なドラッグストアとなることを経営指針に掲げ、店内にドラッグコーナー(調剤無し)を設けています。
単純に商品を販売するだけでなく、健康相談や複数の薬の飲み合わせなど、カウンセリングにも力を入れているため、平和堂では、カウンセリングやOTC販売を行う薬剤師を必要としている状況です。
そのため、薬剤師の求人募集を積極的にかけており、新卒採用だけでなく、中途採用についても、通年で行っています。
このページでは、平和堂における薬剤師の中途採用事情、及び、年収や就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
※補足
カウンセリングという言葉を聞くと、『そうはいっても、実は商品を売っているだけでしょ』と思われる方もいるかもしれませんが、平和堂はお客さんとの距離が近く、実際に身近な相談役となっています。
薬のことだけでなく、健康全般に関すること、医者に行くべきかどうかといった医療に関する相談を受けることも多いです。
お客さんからは何でも気軽に相談出来る相手と頼りにされているので、薬剤師として、自分の知識を多くの人に役立てたいと考えている人にとっては、やり甲斐を感じられる職場だと思います。(そのせいか、平和堂には世話好きの人が多いです。)
株式会社平和堂の中途採用事情
平和堂では、公式サイト内に採用情報ページを設けており、そのなかにある薬剤師募集ページから、エントリーすることが可能です。
http://recruit.heiwado.jp/
正社員の場合、年齢制限があり、35歳くらいまでの薬剤師が応募可能となっています。一方、平和堂では、契約社員(1年更新)やパートも募集しており、こちらは年齢制限がないので、薬剤師免許を持っていれば誰でも応募可能です。
募集地は、滋賀、京都、大阪、兵庫、福井、石川、富山の平和堂薬品(ドラッグコーナー)となります。勤務地については相談に応じてもらえますが、入社後は正社員も契約社員も、転居を伴う異動が必要となることは、頭に入れておいてください。
なお、現在、薬剤師を募集している具体的な店舗名については、公式サイトでは知ることが出来ません。そのため、詳細を知りたい人は、採用情報ページ内に記載されている電話番号、もしくはエントリーフォームから、問い合わせるようにしてください。
また、中途採用に関しては、薬剤師専門の転職会社を通じて、募集がかけられることもあります。転職会社経由の場合、配属先の店舗名や勤務条件について、細部まで事前に確認することが出来ます。
そのため、詳細を知りたいという人は、転職会社に問い合わせるのもオススメです。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
ちなみに、正社員に関しては、管理薬剤師→主任→店長・次長→本部長というふうに、ゆくゆくは管理職として活躍することが期待されています。主任以上になると、店舗全体を見ることになるので、薬剤師としての範囲を超えた業務内容となってきます。
販売計画の立案・実行、店舗ディスプレイ管理、労務管理、商品管理、売上数値分析といった業務を担うことになるので、店舗マネジメントやマーケティングの仕事に興味がある人にとっては面白いと思いますが、あくまでも薬剤師として働きたいということだと、イメージと違ってくるかもしれません。
そのため、こういったキャリアには関心がないということであれば、あえて契約社員として働くことを選択する、もしくは、正社員として入社して、どうしても昇進せざるを得なくなった時には、再転職を考えるといったことが、必要になってくるかもしれません。
こういったキャリアパスに関する相談にも、転職会社は応じてくれるので、判断に迷うという人は、気軽に話をしてみてください。
平和堂に勤務する薬剤師の年収について
平和堂はスーパーマーケットチェーンということもあり、薬剤師の給与水準は、全国大手のドラッグストアチェーン・薬局チェーンと比べると、低めになっています。
正社員の場合、基本給に各種手当、年2回の賞与(基本給4ヵ月分が目安)が支給されるという給与体系ですが、月給は、未経験者で24万円程度、年収にすると約350万円となっています。
経験者の場合、実績に応じて上積みされますが、それでも、年収500万円前後というのが、現実的な数字なので、薬剤師の給与としては低めと言わざるを得ない状況です。
管理薬剤師、店長とステップアップしていくに連れて、給与はアップしますが、それでも、薬局チェーンの店長と比較すると、低めになると考えておいたほうがいいです。
なお、契約社員については、月給に加えて、こちらも年2回のボーナスが支給されます。賞与額は正社員に比べてわずかに低くなりますが、月給は30万円以上となり、手取り額だけ見ると、正社員よりも好条件です。
契約社員の場合、昇進の可能性が、ほぼゼロなので、大幅な給与増は期待出来ませんが、元々、管理職には関心がないということであれば、給与面だけ考えても、平和堂においては、契約社員として働いたほうがいいかもしれません。
平和堂の評価制度、昇進について
人事評価は、年2回行われ、自己目標への取り組みや達成度、日常の業務状況を、上長が評価する仕組みとなっています。評価は上司の主観によるところが大きいので、日頃から上長との関係性を良好に保っておいたほうが賢明です。
また、平和堂では、店舗の売上が良いと、個人評価が高くなる傾向にありますが、これは、立地などにも左右されるので、決して公平とは言えない要素となります。
かといって、自分で評価体制を変えることは出来ないので、平和堂で高い評価を得ようとするのであれば、街中の中心にある店舗など、繁盛している店舗を勤務先として指定するといったことも考えたほうがいいです。
昇給は年1回行われますが、大幅にアップすることはありません。役職を上げることが、唯一の方法と考えてください。
なお、昇進については、年功序列ではないので、本人のやる気次第で、キャリアアップが可能です。中途採用者だからといって、不利になることもないので、この点は、心配なしです。
ちなみに、中途採用で入社する場合には、前職までの実績などを加味して、初任給が決まることになりますが、最も自分の要求が通りやすいタイミングと言えるので、平和堂からの提示額に納得がいかなければ、満足出来るまで交渉することをオススメします。
中途半端に妥協すると、そう簡単に給与が上がらないだけに、後々まで響くことになるので、要注意です。こういった交渉が苦手ということであれば、転職会社に代行してもらってください。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。
平和堂の福利厚生について
平和堂は福利厚生が充実している会社です。例えば、転居を伴う異動が必要となる時には、住宅手当が支給されます。条件にもよりますが、月6万円程度支給されるケースもあるので、かなり大きいです。
資格取得の補助制度もあり、規定の通信講座費を受講したうえで、資格を取得した場合、費用の一部を負担してもらえます。
また、これは、スーパーマーケットならではの福利厚生ですが、自社店舗における買物補助制度(食品、衣料など)が用意されており、割引を受けることが出来ます。生活費を節約することに直結するので、社員から喜ばれている制度です。
ワークライフバランスについて
小売業はどこでもそうですが、定休日がなく、営業時間も長いため、残念ながらワークライフバランスが取りやすいとは言い難い状況です。
また、休暇についても、週休2日は確保されていますが、1日ごとの休みとなり、2日間続けて休むのは、基本的には無理です。
ただし、平和堂では、年2回の特別休暇(6連休)を設定しています。店舗の人員体制の不備から、必ずしも12日間すべてを利用出来るとは限らないのですが、少なくても2~3日の連休を数回取ることは可能なので、同業他社と比較すると、恵まれているほうと言えます。
ちなみに、ここまでの話は、平和堂の一般的なケースであり、ワークライフバランスについては、店舗ごとに異なるのが実情です。たとえば、社員が多い大型店の場合、比較的人員に余裕があるので、休暇の調整がしやすく、休日の取得数が多めになる傾向があります。
一方、小型店の場合、自分以外は全員パート・アルバイトといったこともあり、勤務スケジュールは、パート・アルバイトの要望が優先されるため、社員はかなり忙しくなると考えておいたほうがいいです。
女性の働きやすさについて
平和堂では、女性の働きやすさに考慮した数々の制度を整えています。産休・育休は問題なく取得出来ますし、産後復帰についても、本人の希望通りに復職出来ますし、復帰後は育児中時短勤務制度を利用して、働くことも出来ます。
優遇されがちな薬剤師だけでなく、女性社員全員が利用出来るように配慮されており、その充実度は、小売業界内ではトップクラスと言われるほどです。
キャリア形成という観点で見ても、管理職レベルで女性を積極的に採用するなど、能力と本人の希望があれば昇進していくことが可能です。(昇進を望む女性が少ないこともあり、まだまだ、数は少ないのですが、チャンスは十分に開けています。)
平和堂の転職先としての価値
ここまで、平和堂の就労環境について、様々な観点から見てきました。給与水準は、薬剤師としては、低めの数字となりますが、福利厚生が充実している、女性の働きやすさに配慮しているなど、魅力も多い会社です。
特に滋賀県内に住んでいる人にとっては、馴染みがあるスーパーマーケットということもあり、働きやすいと思います。(店舗数が多いので、自宅近くで働けるというメリットもあります。)
転職先として検討する価値は十分にあるので、自分に合う会社なのかどうか、ぜひ一度、真剣に考えてみてください。
最後に、薬剤師専門の転職会社をリストアップしておきます。平和堂の薬剤師求人の取り扱い実績もあるので、情報源として、うまく活用してください。
<薬剤師の転職支援を専門とする転職会社>
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転職会社は、様々な調剤薬局、ドラッグストアからの薬剤師求人を扱っているので、自分が希望する勤務エリアにおいて発生している、他社の求人について、教えてもらうのもアリです。
色々な会社を比較することで、初めて見えてくるものがありますし、平和堂以上に魅力的な会社を紹介してもらえるかもしれません。教えてもらって、損することはないので、ぜひ聞いてみてください。