薬剤師のダブルワーク

 

収入が少ないので、勤務後、副業でアルバイトをする。これは一般的にダブルワークと呼ばれています。薬剤師は時給が高いので、短時間のアルバイトでも良い収入になりますが、それなりにリスクもあります。

 

何も考えずに始めてしまうと後悔することにもなりかねません。このページでは、ダブルワークを始める時に注意すべきことをお伝えします。

 

目次

1:副業が禁止されていないかどうか確認する

勤務先の就業規定で副業が禁止となっているところもあります。その場合、ダブルワークをしていることが発覚したら、処罰の対象となります。

 

当たり前のことなのですが、ダブルワークが可能なのかどうか、事前に確認してください。全ては、そこからです。ばれないように働くというやりかたもありますが、薬剤師の場合、それはあまりオススメ出来ません。

 

そんなことをするぐらいだったら、転職の可能性を模索したほうが合理的です。この点については、後ほど改めてお話します。

 

2:本業に悪影響が出ないように注意する

掛け持ちで働く時、最悪のパターンは副業のほうが忙しくなって、本業に支障をきたすというものです。疲れが溜まって、本業でパフォーマンスが落ちる、ミスをするといったことです。

 

その結果、勤務評価が落ちて、キャリアに傷がついたり、普通に働いていたら昇給していたのに、上がらず、かえって収入が減ることになったなんてことにもなりかねません

 

薬剤師は収入を上げやすい職業です。同じ職場でも経験を積んでスキルを上げていけば、自然に昇給する可能性がありますし、現在の職場で収入アップが望めなければ、転職するという選択肢もあります。

 

二つの仕事を掛け持ちすることで、一時的には収入が増えるかもしれませんが、長期的にみてそれが本当に得することなのか、よく考えるようにしてください。

 

もしかしたら、今は多少給料が低くても、それを我慢して、今の職場で経験を積むことのほうが、将来的には高収入につながるという可能性もあります。特に診療科目が多い大病院だと、仕事から得られる経験の価値は、非常に高いです。

 

いずれにしても、ダブルワークを行う時には、本業の勤務に差し障りがない程度に留めておくことが鉄則です。

 

3:キャリアアップにつなげられるような仕事をする

ダブルワークをするのであれば、それが薬剤師としての自分のスキルを磨くことにつながるような仕事を選択することも考えましょう。

 

今まで眼科や外科の門前薬局で働いてきたので、内科の門前薬局で調剤に挑戦してみるとか、ずっと病院勤務なので、ドラッグストアで働いてサービス業のことを学ぶといった感じです。

 

こんなふうに自分の幅を広げていけば、より有利な条件で転職出来る可能性が出てきます。単純に収入を増やすという観点だけでダブルワークに取り組むよりは、こんなふうに将来のことを見越して働くことをオススメします。

 

4:転職の可能性を考える

ダブルワークを選択する理由が収入にあるのであれば、自分が希望する収入を得られるだけの職場に転職出来ないかどうか、真剣に調べてみてください。

 

単純に同じ収入を得るだけであれば、複数の職場で働くよりも、一つの職場に集中したほうが精神的にも楽ですし、時間の融通も効きます。

 

一つのことに専念することで、薬剤師としての実力を磨きやすくもなります。将来的なキャリアを考えると、安易にダブルワークを選択するのは避けたほうがいいです。