『患者、及び、患者の家族の視点に立った病院運営』を理念に掲げ、1988年に、大阪府岸和田市において開設された、天の川病院。医療と介護を融合させた療養型病床群併設病院です。
診療科目は、内科を中心に、整形外科・リハビリテーション科があり、心臓疾患・パーキンソン病・神経難病・肺炎・尿路感染症・体内出血・褥瘡など、主に高齢者疾患の急性期から回復期の医療に、力を入れています。
介護度が高い人から、医療度の高い人まで、対象とする患者の層が広く、また、在宅復帰後も、訪問看護・訪問リハビリに力を注ぎ、在宅での生活を支えるように支援しています。
天の川病院は、全99床の完全型長期療養病床のうち、医療病床は68床、地域包括病床が23床、介護病床が8床で、看護基準は20:1となっています。手厚い看護を受けられると、患者からの信頼は厚く、地域住民のかかりつけ病院ともなっています。
なお、職場として見た場合には、療養型の病院なので、入退院の入れ替わりが、それほど激しくなく、落ち着いた雰囲気のなかで働けます。
このページでは、天の川病院における薬剤師求人の傾向、求人情報の入手方法、および、薬剤師の年収・就労環境などについて、まとめていますので、参考にしてください。
目次
天の川病院における薬剤師の募集状況
天の川病院は、薬剤師は常勤2名・助手1名という人員体制で回していることもあり、薬剤師に対する求人需要は、それほど高くはなく、頻繁に求人が出ているというわけではありません。募集がかかっていないという時期のほうが多いので、その点は注意してください。
なお、募集がかかる時の応募条件は、年齢・経験不問となるので、薬剤師の資格さえあれば誰でも応募出来ますが、実際には、最低でも2年以上の調剤経験がないと、採用される可能性は低いようです。
もちろん、経験豊富な人ほど歓迎されますし、薬局長や管理薬剤師の経験がある人であれば、給与などの条件面で、好待遇を受けられる可能性が大です。
求人情報の入手方法について
天の川病院は、薬剤師を募集する時には、転職会社を経由して、告知するケースが多いので、求人情報を入手する際には、薬剤師の転職支援を手掛ける転職会社に問い合わせるようにしてください。
なお、それでも、有効求人がゼロということが珍しくないのですが、その時には、求職者登録(会員登録)をしておくことをオススメします。一度、登録しておけば、その後は、新規で求人が発生した時に、その都度、メールなどで通知してもらえるので、情報源として活用出来ます。
(自分で探す手間が省けるので楽ですし、新しい求人に気付かずスルーしてしまったというミスを防ぐことも出来るので、一石二鳥です。)
このページの最後に、天の川病院の薬剤師求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
※補足
転職会社は、様々な求人案件を扱っているので、天の川病院で薬剤師の募集がないという時には、違う病院や調剤薬局の求人を紹介してもらうのもオススメです。
天の川病院にこだわっていると、いつ、次の求人が出てくるか分からず、時間だけが過ぎてしまう結果になりかねないので、広く転職先を探したほうが賢明です。職場に求める条件等を伝えれば、それらの条件を満たす求人を探してくれるので、ぜひ一度聞いてみてください。
薬剤師の給与体系について
天の川病院における薬剤師の給与水準ですが、諸手当込みの金額で、54.~58万円、年収ベースでは、650万~700万となり、病院としては、高めの給与設定となっています。
(天の川病院では、年俸制が採用されているので、上記の金額は、ボーナスを含めたものと考えてください。)
中途で入る場合には、年齢・経験・能力を考慮したうえで、年俸額が決まりますが、病院経験者であれば700万円以上はほぼ確実です。逆に病院経験がない人の場合には、650万円から応相談という形になるようです。
福利厚生に関しては、各種保険が完備されているほか、財形貯蓄制度、住宅補助制度も用意されています。通常、病院勤務の薬剤師で、これだけの給与レベルとなると、福利厚生は殆ど何もないというケースが多いので、そういった意味では、天の川病院の待遇は、なかなかです。
中途採用で入社する時の注意点
前述したように、中途採用者の場合は、経験・年齢によって給与額が算出されることになりますが、交渉次第で、金額が変わってくるという要素もあります。
天の川病院の場合、提示額に不満を感じるようなケースは、あまり無いとは思いますが、万が一、提示された金額に納得がいかない時には、希望条件を伝えて、交渉することをオススメします。(交渉することで、給与の上積みに成功する可能性は十分にあります。)
もし、こういった条件交渉を行うことが苦手であれば、先ほどに触れた転職会社に代行してもらうことも可能です。
彼らは転職のプロですので、この手の交渉ごとには慣れており、うまく話を進めてくれます。実際にうまくいくケースも多いので、交渉に慣れていない人の場合、自分で解決しようとするよりは、最初から任せてしまったほうが賢明です。
天の川病院の就労環境について
勤務時間についてですが、薬剤師の場合、8時45分~17時15分までの1ヶ月単位の変形労働制となっています。残業は月平均10時間以内なので、ほぼ毎日、定時に帰宅出来ると考えて大丈夫です。(夜遅くまでの勤務や当直勤務もありません。)
休日についてですが、日曜・祝日が固定給、そこに1ヶ月あたり4日間の休みが加わることになります。1週1日というのが基本のようですが、場合によっては、今週は、日曜だけが休みとなり、そのかわり、翌週は平日2日間が休みとなって、週4日勤務になるといったケースもあるようです。
年末年始やお盆休みを加えた、年間休日数は120日以上となっているので、休みをしっかりと確保出来る職場と言えます。
成長環境について
常勤2名という体制なので、薬剤師に対する教育制度といったものは、基本的にはありません。先輩スタッフから、仕事の進め方については教えてもらえますが、大手の調剤薬局などで見られるような、きめ細かな研修体制といったものは無しです。
むしろ、そういった研修がなくても、自分の力で仕事を覚えられる人=自分一人で仕事をこなせるだけの実力がある人を採用するというのが、天の川病院のスタンスと捉えておいてください。
病床数が多い病院なので、カバーする患者の数も多くなり、そういった意味では、様々な経験を積むことが出来るので、この病院で働くことで、間違いなく、薬剤師としての自分の実力は磨かれます。(常に、自分が主役となるので尚更です。)
特に、内科・循環器科に関する経験を積みたい人、高齢者の療養、介護といった分野に興味がある人にとっては、またとない機会となるはずです。
ただし、繰り返しになりますが、入念なフォローを受けられるという体制ではないので、そこは覚悟しておいてください。
女性の働きやすさについて
天の川病院は、残業もほぼ無いこと、休日が年間120日以上と多いことから、家庭を持つ女性にとっても、働きやすい職場のようです。産休・育休といった育児支援制度も整備されているので、結婚・出産を予定している人でも大丈夫です。
また、天の川病院は、医師や看護師も含めて、経験豊富で高い実力を持つスタッフが多く、人格的にも優れた人が多いので、人間関係で悩まされることはないと思います。
転職としての価値
ここまで、天の川病院の就労環境について、様々な角度から、お伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。天の川病院は、薬剤師に対して、高額な給与を支払う病院ですし、福利厚生もしっかりしているので、待遇面は問題なしです。
それでいて、休日が多い、残業がほとんどないというふうに、就労環境も良好なので、転職先としてオススメです。療養型の病院ということもあって、患者の入れ替わりが、それほどなく、落ち着いて働けるというのも、大きなメリットです。
ただし、求人自体が少ないので、そもそも、転職のチャンスが見つけられるかという話になってきますが、下記に、天の川病院の薬剤師求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますので、ぜひ一度確認してみてください。
なお、繰り返しになりますが、転職会社は、様々な求人情報を取り扱っているので、天の川病院だけに限定せず、様々な求人を紹介してもらって、比較検討してみてください。そのほうが、より短い期間で、満足出来る転職が出来るはずです。
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