クオリカプス株式会社の薬剤師中途採用事情

『クオリカプスって、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』

 

転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、クオリカプスの就労環境について、まとめています。

 

現在、クオリカプスで働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。

 

また、クオリカプスの中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。

 

目次

クオリカプスの会社概要

医薬品・健康食品用カプセルの製造・販売事業、及び、医薬品の製造ラインにおいて使用される製材機械の開発・販売事業を展開するクオリカプス。1964年に、塩野義製薬とアメリカの製薬会社、イーライ・リリーの合弁会社として、設立された企業です。

 

その後、紆余曲折を経て、現在は三菱ケミカルホールディングスの傘下におさまっています。創設以来、たびたび株主が変わるなど、変化が大きな会社ですが、医薬品用カプセル市場においては、20%を超える市場シェアを維持するなど、常に安定した業績を挙げ続けています。

 

加えて、そこで培ったカプセル製造技術のノウハウを活かす形で、製材機械の開発事業にもフィールドを広げていますが、より収益の高い事業ということもあり、年々、売上高・利益高が拡大しています。

 

この2分野は、どちらも、成長することが見込める市場であることから、今後も、クオリカプスは順調に業績を拡大していくと予測されています。

 

こういった背景があることから、社員に対する待遇面が、昔から良い会社であり、一般的には、それほど高い知名度があるわけではありませんが、転職市場のなかでは、人気が高い会社です。

 

常に、外部から優秀な人材を採用している会社であり、中途採用の求人についても、多数発生しており、そのなかには、薬剤師の有資格者を募集する求人も含まれています。転職を目指すには良い会社なので、興味がある人は、ぜひ真剣に検討してみてください。

 

このページでは、クオリカプスにおける、薬剤師を募集する中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

クオリカプスの中途採用求人の傾向

薬剤師の有資格者を募集する求人としては、研究開発、品質管理、製造技術・製造管理といったものがあります。薬剤師の免許に加えて、実務経験を有することが応募条件となってきます。

 

実務経験については、製薬業界や化学業界での経験が必須とされるケースもあれば、薬局・病院などでの調剤経験があれば良しとされるケースもあります。同じ職種でも、求人によって条件が異なるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。

 

なお、クオリカプスは海外市場の売上比率が高いこともあり、英語力がある人材を歓迎する傾向があります。これは薬剤師の有資格者が応募出来る職種においても変わらないので、余力があれば、今のうちから、語学スキルを高めておくことをオススメします。

 

※補足
研究部門、製造部門で、求人が発生する時には、クオリカプスは年齢制限を設ける形で、募集をかけることがあります。35~8歳ぐらいが上限となるケースが多いのですが、クオリカプスは、この年代の中堅層が不足していることが、その背景にあります。

 

将来的に会社を背負う中核社員になることを期待されての採用となるので、条件面で厚遇されることが多いです。

 

求人情報の入手方法

クオリカプスは公式サイト内に、採用情報ページが開設されていますが、そちらのページに掲載されているのは、新卒採用に関するものであり、中途に関しては何も触れられていません。しかしながら、だからといって、求人が存在しないということではありません。

 

中途採用に関しては、民間の転職会社を経由して、募集がかかっているので、求人情報を入手するためには、転職会社にコンタクトする必要があります。

 

複数の転職会社が、クオリカプスの求人を扱っていますが、薬剤師の資格を活かして転職するのであれば、薬剤師の転職支援に特化している会社のほうが、より確実です。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

(その都度、クオリカプスが利用する転職会社が異なるため、面倒ではありますが、複数の会社にコンタクトするほうが賢明です。)

 

クオリカプスに勤務する薬剤師の年収・給与体系

業績好調なこともあり、クオリカプスにおける社員の年収水準は高めです。薬剤師が活躍している職種の給与例を挙げると、下記の通りとなります。

 

  • 製造管理・品質管理 32歳 年収550万円
  • 製造管理 34歳 年収600万円
  • 製造技術 28歳 年収550万円
  • 製造管理部門 課長 42歳 年収800万円
  • 研究開発 33歳 年収680万円
  • 研究開発 主任 38歳 年収900万円

 

待遇面については、内資の医薬品メーカー並みの水準となっており、福利厚生も含めて、かなり手厚いです。ただし、三菱ケミカルホールディングスに買収されてからは、ボーナスの支給額が減額される傾向にあるので、注意が必要です。

 

※補足
親会社よりも、給与水準が高いため、三菱ケミカルの水準に合わせようという動きがあり、今後、さらに減額される可能性があるので、賞与額の現状について、事前に確認しておくことを、オススメします。

なお、その反面、三菱ケミカルに買収されたことをきっかけに、残業代が全額支給されるようになったので、悪い面ばかりではないです。

 

基本給については、6段階のグレード制となっており、グレードが上がることに、給与がアップする仕組みとなっています。

 

また、昇進することによっても、給与が上がりますが、いずれにしても、アップ幅に関しては、それほどではないので、個人差は大きなものにはならず、この点についても、内資の給与体系という感じです。

 

ちなみに、ボーナスの支給額については、部署ごとに基準が異なりますが、薬剤師の有資格者が働くことになる研究開発、製造といった部署に関しては、高めに設定されているので、恩恵を受けられると思います。

 

(カプセル部門と、製剤部門では、後者のほうが、利益率が高いこともあり、現状においては、支給額が上です。)

 

クオリカプスの人事評価制度について

外資で主流となっているような、目標管理・数値管理を取り入れた評価制度といったものは、クオリカプスでは確立されておらず、直属の上司、及び、部門長が査定するという従来型の古い評価体制となっています。

 

ただし、直属の上司からの評価がどれだけ高くても、部門長が認めなければ、低評価となるので、結局は部門長に気に入られるかどうかが、昇進の鍵となってきます。

 

親会社が三菱ケミカルホールディングスに変わった後でも、この体制に変化はないため、今後も、この状況が続く可能性が高いです。

 

成長環境について

クオリカプスの社内教育体制は、お世辞にも良いものとは言えず、殆ど期待出来ません。ただし、社外講習の受講を申請すれば、そのまま受理されることが多く、会社負担で受けられるので、その気にさえなれば、幾らでも自分を伸ばす機会を確保することが出来ます。

 

ちなみに、現場での指導ということに関しても、昔ながらの『周りを見て覚えろ』というスタイルなので、必要なスキル・知識は自分で習得するという気概がないと、クオリカプスでやっていくのは難しいです。

 

逆に言えば、仕事自体は、自由にやらせてくれるので、自主性が高い人にとっては、面白い環境だと思います。(一流の技術を持った会社なので、仕事を通じて得られる経験は大きいです。)

 

ワークライフバランスについて

2000年の前半だと、クオリカプスは仕事量に対して、人員が不足していたので、夜遅くまで残業するといったことが、頻繁に起こっていたようですが、今はだいぶ改善されており、むしろ、ワークライフバランスという観点で見れば、かなりの優良企業となっています。

 

残業は月に10時間以下にとどまるような部署が大半を占めていますし、休日数も非常に多いです。特に製造部門においては、3日勤務して、3日休むというローテーションなので、かなり恵まれています。

 

女性の働きやすさについて

クオリカプスは、女性にとっては働きやすい会社と言えます。待遇面などで、差別されることはないですし、仕事の内容についても、男性と同等です。特に薬剤師が在籍するような研究開発、品質管理といった部署においては、多くの女性社員が活躍しているので、やりやすいでしょう。

 

産休・育休といった育児支援制度も整備されています。それほど、特筆することはないのですが、こういった制度を普通に利用出来ますし、周囲からの理解も得られるので、子育てと仕事を両立させることは、十分に可能な会社です。

 

クオリカプスの転職先としての価値

ここまで、クオリカプスの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、グローバルで、確固たるシェアを確立している会社ということもあり、待遇面は業界トップクラスです。

 

唯一の懸念は、親会社が変わったことによる体制の変化ですが、元々、業績好調な優良企業なので、それほど悪くなることはないでしょう。

 

念のため、転職を考える時には、事前に最新の状況について、確認しておくことをオススメしますが、転職先として検討するだけの価値は十分にあると考えて間違いなしです。

 

下記に、クオリカプスの(薬剤師の有資格者を募集する)中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますので、詳細については、直接確認するようにしてください。

 

<薬剤師の転職支援を専門とする転職会社>

 

 


転職会社であれば、クオリカプスの最新事情を押さえているので、情報の入手ルートとしては、最適です。また、薬剤師を募集する民間企業からの求人を、色々と扱っているので、他社のことについて、聞いてみるのもアリです。

 

クオリカプス以上に、魅力を感じる会社を紹介してもらえるかもしれないので、ぜひクオリカプスのこととあわせて、確認してみてください。