『ファルメディコって、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』
転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、ファルメディコの就労環境について、まとめています。
現在、ファルメディコで働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。
また、ファルメディコの中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。
目次
ファルメディコの会社概要
2017年現在、大阪府に調剤薬局(ハザマ薬局)を7店舗展開するファルメディコ株式会社。従来の病院・クリニック門前薬局の形にとらわれず、漢方相談や介護施設・在宅の訪問サービスを積極的に手掛けるなど、幅広く、業務を展開しています。
1976年に、薬剤師である先代社長が漢方相談を主業務とする薬局を設立後、2003年に医師である息子の現社長が会社を引き継いだというユニークな経緯を持つこともあり、新しい形の薬局創りを進めています。先代所長も会長として、今でも活躍しています。
2016年現在、約50人の薬剤師がファルメディコでは働いていますが、慢性的な薬剤師不足を背景に、ファルメディコは常時新しい人材を募集しています。新卒だけでなく、中途採用にも積極的です。
このページでは、ファルメディコにおける薬剤師の中途採用求人の傾向、及び、年収や就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
ファルメディコの中途採用求人の傾向
中途採用の場合、正社員とパートに分けて、募集がかかっています。正社員は、日曜日と、それ以外の曜日の1日を休みとする変則的な4週8休制勤務となります。
月の労働総時間制を採用しているので、5月など祝日が多く、勤務日数の少ない月に関しては、出社日の勤務時間を8時間以上にすることにで、調整するなど、少し変わった勤務形態を採用している会社です。
ファルメディコでは、公式サイト内にエントリーフォームを設置しているので、そちらから応募することが可能です。(少し分かりにくいのですが、採用情報ページの「募集要項」をクリックすると、中途採用に関する情報が出てきます。)
http://hazama-web.co.jp/recruit/
なお、薬剤師を募集する求人に関しては、薬剤師専門の転職会社を通して募集がかかることも多いです。公式サイトでは、現在薬剤師を募集中の具体的な店舗や、給与条件を確認することが出来ないので、事前に知っておきたいという人は、転職会社を利用することをオススメします。
(転職会社を通す場合、店舗単位での募集となるので、事前に配属先店舗が分かりますし、募集要項も公開されているので、給与・勤務条件などの詳細について、事前に確認することが可能です。)
このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
薬剤師の年収について
ファルメディコに勤務する薬剤師(正社員)の給与額は、調剤薬局のなかでは、やや低めの水準となっています。具体的な年収例を挙げると、下記の通りとなります。
- 27歳 年収340万円
- 29歳 年収400万円
- 33歳 年収500万円
- 36歳 薬局長 年収600万円
- 40歳 店長 年収700万円
中途採用に関しては、未経験者の場合、月給25万円前後が初任給となり、経験者はこれまでの実績に応じて40万円程度まで、上積みが可能です。
基本給は、年齢給と能力給を合わせたシステムを採用していますが、能力給の評価基準は明確ではありません。(なお、ファルメディコの場合、薬剤師手当は2万円と低く、その分、基本給の割合が高いです。)
賞与は、年2回、基本給を基準にして支給されます。賞与額は、その年によっても異なりますが、基本給1ヶ月分前後と、調剤薬局にしては、かなりの少額に留まるケースが多くなっています。
また、給与に関しては、会社事情や降格などによって、下がることもあるので、こういったことも考えると、決して見入りは良くないというのが、正直なところです。
人事評価、昇格について
ファルメディコでは、年1回昇給が行われます。昇進に関しては、テストを受ける必要がありますが、誰でも受けられるわけではなく、受験資格も明確ではありません。本社が選んだ社員だけが、試験を受けられますが、どのように選ばれているかは不透明です。
ファルメディコはトップダウン形式の会社であり、現在も初代社長である会長の権限が非常に大きいです。そのため、評価に関しても、会長との関係性が重要となってきます。
なお、ファルメディコは、薬剤師の入れ替わりが激しい会社であるため、比較的早い段階で、管理薬剤師になることが可能です。
成長環境について
ファルメディコでは、1~2ヵ月に1度の頻度で勉強会が開催され、薬品に対する知識も含めて、業務に必要な知識を習得することが出来ます。ただし、勉強会は休日に開催されることが多く、参加しても出勤扱いとはならないので、その点は、要注意です。
なお、認定薬剤師の資格を取るための講座や、外部セミナーへの参加費は、会社側が持ってくれるので、会社負担で知識を研鑽することが可能です。
また、ファルメディコは、在宅医療に力を入れている会社のため、処方せん調剤以外の経験を積む場としては、最適です。チャンスがあれば、学会発表の機会も与えてもらえます。
ファルメディコのワークライフバランス、女性の働きやすさについて
残念ながら、ファルメディコは、ワークライフバランスが良好な会社とは言えません。非常に仕事量が多いうえに、残業は当たり前という風潮があります。(このことが原因で、退職する薬剤師も少なからず存在します。)
休みに関しては、公休の週休2日は確実に取れますが、有給休暇に関しては、取得するのは難しいと考えておいたほうがいいです。また、先ほども触れたように、勉強会が休日に入ることがあり、その時には、休みが減ることになります。
このように、拘束時間が長い会社であるため、独身の間は良くても、結婚や出産を機に辞める女性が少なくありません。
ちなみに、女性が多い職場であるため、ファルメディコでは、産休・育休制度が整備されており、他の職種と比較して、薬剤師は優遇されているほうなので、取得している女性もいますが、他の調剤薬局に比べると、その数は少ないのが実情です。
ファルメディコの転職先としての価値
ここまで、ファルメディコ(ハザマ薬局)の就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、就労環境が恵まれているとは言い難いので、『オススメ!』とは断言出来ないというのが、正直なところです。
在宅医療に力を入れているので、この分野に興味がある人にとっては、貴重な経験を積める機会になること、早い段階で管理職に昇格出来るチャンスがあることなど、魅力的な部分もありますが、マイナス要素もあるので、十分に考えたうえで、転職の決断を下すことをオススメします。
最後に、薬剤師専門の転職会社をリストアップしておきますが、彼らはファルメディコの社内事情を把握しているので、転職の決断に関して、アドバイスを受けるのもアリです。丁寧に話をしてくれるので、自分一人ではなかなか判断がつかないという人は、相談してみてください。
また、転職会社は様々な企業の求人を扱っているので、希望条件を伝えれば、それらの条件を満たす求人が、ほかに存在するかどうか調べてくれます。ファルメディコ以上に満足がいく会社が見つかる可能性は十分にあるので、ぜひ聞いてみてください。
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。