『ダイコクって、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』
転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、ダイコクの就労環境について、まとめています。
現在、ダイコクで働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。
また、ダイコクの中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。
目次
ダイコクの会社概要
北海道から沖縄まで全国23都道府県において、ドラッグストア「ダイコクドラッグ」を展開するダイコク。ダイコクドラッグでは、医薬品、日用品に加えて、一部店舗では食料品も扱っていたり、100円ショップを併設するなど、安さを求めるディスカウントショップとしての一面も持っています。
積極的な新規出店を行っており、2016年には全国で30店舗をオープンさせ、2017年1月現在、大阪府を中心として、全国で190店舗を運営しています。外国人観光客を視野に入れた免税店舗を数多く営業するなど、時代に合わせた事業を展開することで、順調に業績を伸ばしています。
このような背景から、ダイコクでは、新しい人材を常に必要としており、それは、薬剤師に関しても同様です。ダイコクの場合、薬剤師に関しては、中途採用を中心としているので、求人が常時発生している状況です。
このページでは、ダイコクの中途採用求人の傾向、及び、薬剤師の年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
ダイコクの中途採用求人の傾向
薬剤師の中途採用は、正社員、アルバイト、エリア出張薬剤師という3つの雇用形態に分かれる形で、募集がかかっています。ダイコクの公式サイトに開設されている、薬剤師専門の採用情報ページからエントリーすることが出来ます。
http://daikokudrug.com/job/
正社員の募集は、全国・全店舗で行っており、エントリーフォームに希望勤務地、もしくは店舗を記載して応募することになります。店舗にもよりますが、8時~23時の間で、実働8時間勤務のシフト制となるのが、標準的な勤務形態となります。
アルバイトに関しては、採用情報ページに、現在薬剤師を募集している店舗と時給が掲載されています。アルバイトの場合は、週1回1日3~4時間の勤務からOKなので、短時間のみ働きたい人というにオススメです。
エリア出張薬剤師は、ウィークリーマンションや寮に滞在しながら、1ヵ月単位で希望の勤務地で働くという、少し変わった勤務形態です。
勤務地は全国となっているので、北海道や沖縄など、住んでみたい土地を選択したうえで、期間を決めて働くことが出来ます。基本的には、短期アルバイトのような扱いとなり、給料は時給制です。(昔、はやったようなリゾートバイトのような感覚で、応募することが可能です。)
社員登用制度が用意されており、このまま働き続けたいということであれば、正社員として再雇用してもらうことも可能なので、ダイコクの職場の雰囲気を確認するために、お試しで働くといった使い方も出来ます。
ただし、エリア出張薬剤師に関しては、対象となる店舗が、その都度変わりますし、募集をかけている店舗の数も限られているので、自分が希望する勤務エリアで空きがあるかどうか、要確認となります。
なお、エリア出張薬剤師に応募する時には、電話で問い合わせる形となります。サイト上のエントリーフォームから応募することは出来ないので、注意してください。
中途採用求人への応募条件に関しては、ダイコクドラッグの場合、社員・パートを問わず、未経験者OKとなっているので、薬剤師の資格を取得していれば、誰でも応募可能です。(年齢も問われないので、中高年層の人でも大丈夫です。)
採用後は、店舗における医薬品販売を担当することになりますが、一部の正社員については、本社勤務で、医薬品情報の収集や、各店舗への配信業務を担当するといったケースもあります。
薬剤師の年収について
ダイコクドラッグに勤務する薬剤師(正社員)の給与は、大手ドラッグストアチェーンのなかでは、ごく平均的な水準となっています。
中途採用に関しては、未経験者の場合、月給32万円というのが初任給となり、経験者に関しては、これまでの経験や実績を加味して、基本給が決まることになります。交通費が全額支給されるほか、関西以外のエリアでは、社員寮が完備されています。
なお、ダイコクドラッグでは、売上のランキング制度を導入しています。薬剤師の場合、売上ノルマはありませんが、ランキング上位者に対しては、インセンティブ給が支払われるので、給与をアップするための良い手段となっています。
一方、アルバイトの時給額は、未経験者で2000~2500円と、他社と比較しても、高い水準となっています。経験者であれば、上積みが期待出来ますし、夜間勤務となれば、大半の店舗において、時給が5000円にアップするなど、かなりの好待遇となっています。
人事評価、昇進について
評価に関しては、店舗の売上といった実績(数字)と、上司から指示された業務を、どれだけスムーズにこなしたかといった日頃の仕事振りをもとに、判断する仕組となっています。
社内で明確な判断基準が確立されているわけではなく、不明瞭な部分はありますが、実力がある人は、高評価を得る傾向にあるので、うまく機能していると言えます。
また、不定期で、進級試験のような、昇進へチャレンジする機会が用意されることがあり、そこで、良い結果を残せば、昇進することが出来ます。
役職は、店長、ブロック長(近隣2-3店舗)、エリア長と、段階的に上がっていく体系となります。新規出店のペースが速く、正社員の人材が常に不足しているので、やる気と能力があれば、早い段階で、店長へ昇進することが可能です。
ダイコクドラッグのワークライフバランスについて
残念ながら、ダイコクは、ワークライフバランスが良好な会社とは言えません。登録販売者や薬剤師が常に不足しているので、社員はなかなか休むことが出来ません。
特に、店長になると、自分以外は、ほぼ全員アルバイトという状況に陥ることもあり、その場合、1日丸々休むことすら難しくなります。(結局、半日ぐらい休んで、出勤するといったことが、常態化してしまいます。)
当然、有給についても取得することは出来ず、安定した休みを取るのは、かなり困難です。ここを理由として、離職する人も多く、それが原因で、いつまでたっても、人材不足が解消されないという悪循環にもなっています。
この点については、会社も問題意識を持っているようですが、早急に解決する見込みはなさそうというのが現状なので、ダイコクへの転職を検討する時には、この点について、よくよく考慮することをオススメします。
女性の働きやすさについて
ダイコクは男性も女性も同じように働ける会社なので、やる気があれば、女性でも給与アップ、昇進を果たすことが可能です。女性店長も多いですし、店舗から本部へ異動する人もいるので、キャリア志向が強い人にとっては、満足出来る職場と言えます。
その一方で、体力を必要とする仕事であるうえ、長時間労働が避けられない状況であるため、体力に自身のない人にとっては、働き続けるのは厳しいでしょう。子供がいるので、残業は出来ないという人にとっても、ダイコクは働くのが難しい職場だと思います。
成長環境について
ダイコクドラッグでは、各店舗に大きな裁量権が与えられているため、自分のアイディアを反映させやすい環境となっています。
また、販売する商品や、その価格については、店長が決めることになるので、店長に昇格出来れば、自分の意志で店舗を運営することが可能です。結果として、マネジメントに関する様々な経験を積めますし、商品選定に関与することで、仕入れ側(バイヤー)の立場も味わえます。
かなり自由度が高いので、自主性を発揮して働きたい人、自分から積極的に動くことが好きな人にとっては、面白みが感じられる職場と言えます。また、それが業績アップにつながれば、インセンティブ給という見返りもあるので、やり甲斐という点でも、申し分なしです。
その一方で、医薬品の知識を学ぶための研修制度などは用意されておらず、メーカー主催の勉強会に参加するというのが、ほぼ唯一の手段となります。
これだけだと、不十分な面もあるので、薬剤師としての知識を増やしたいという人は、自分で勉強しているのが実情です。社内教育という点については、ダイコクドラッグには、あまり期待しないほうが賢明です。
ダイコクの転職先としての価値
ここまで、ダイコクの就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、個性的なドラッグストアであるため、その社風に合うかどうかというのが、働くうえでは、非常に重要となってきます。
ダイコクの雰囲気が気に入れば、個人の裁量が大きいので、やりがいを感じることの出来る職場となるでしょう。
一方で、薬剤師は、常に不足しているため、仕事に追われることは覚悟しておいたほうがいいです。残業・休日出勤も日常茶飯事です。
仕事最優先で、とにかく働きたいという人にとっては、自分を成長させる場ということも加味して、ダイコクドラッグへの転職はアリですが、プライベートを重視する人、マイペースで働きたいという人にとっては、本当に転職すべきかどうか、冷静に考えることをオススメします。
なお、ダイコクの中途採用求人については、薬剤師の転職支援を行っている転職エージェントも扱っていますが、エージェントは社内事情に精通しているので、転職の判断について、意見を求めてみてもいいと思います。
彼らは転職のプロなので、客観的な視点で、冷静にアドバイスしてくれます。また、エージェントは、様々なドラッグストア・調剤薬局の求人を保有しているので、希望勤務エリアにおいて発生している他社の求人を紹介してもらうことも出来ます。
複数の求人を比較すれば、見えてくるモノがありますし、ダイコク以上に魅力を感じる求人が見つかるかもしれないので、興味がある人は、ダイコクの求人と併せて、問い合わせみてください。
下記に、薬剤師専門の転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にして頂ければと思います。
<ダイコクドラッグの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社>
<薬剤師の転職支援を専門とする転職会社>
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。