サンドラッグの薬剤師中途採用事情

 

『サンドラッグって、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』

 

転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、サンドラッグの就労環境について、まとめています。

 

現在、サンドラッグで働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。

 

また、サンドラッグの中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。

 

目次

サンドラッグの会社概要

東京都府中市に本社を置き、全国にドラッグストア、調剤薬局を展開するサンドラッグ。1957年創業、1965年にチェーン展開を始めた、売上高ランキングで、常に業界トップ3に入っている老舗ドラッグストアチェーンです。

 

直営店のエリア拡大とともに、地方企業とのフランチャイズ計画を進めることによって、企業規模を拡大、2016年現在、北海道から沖縄までの44都道府県において、運営店舗は1030店を超えましたが、今後も店舗数を増やす方針を採っています。

 

また、サンドラッグは、これまでドラッグストア運営を事業の主軸においてきた会社ですが、ドラッグストア業界の成長鈍化に伴い、調剤事業への取り組みを強化しています。

 

そのため、ドラッグストア併設型の「かかりつけ薬局」と、調剤専門薬局の「サンドラッグファーマシーズ」の2つの店舗形態での出店を強化しています。

 

このように、サンドラッグでは、店舗開発・出店のペースを加速させており、薬剤師に対する採用需要が旺盛なため、新卒・中途を問わず、積極的に募集をかけています。

 

このページでは、サンドラッグにおける薬剤師の中途採用事情、及び、年収・就労環境についてまとめているので、参考にしてください。

 

サンドラッグの中途採用事情

先ほども触れましたが、サンドラッグでは、薬剤師の中途採用を常時行っています。転職希望者は、メールまたは電話によって、サンドラッグへ直接連絡を取り、後日面談をする流れとなっています。

 

公式サイトの採用情報ページにおいて、キャリア採用・薬剤師職を選択すると、専用ページに切り替わりますが、そのページにある「中途採用のフローチャート」の詳細から、募集要項の詳細・連絡先について、確認することが可能なので、興味がある人はアクセスしてみてください。
http://sundrug.co.jp/recruit/index.html

 

サンドラッグで薬剤師として働く場合、カウンセリング販売スタッフ(OTC、健康食品・健康関連食品の販売業務)と、調剤スタッフ(調剤業務)のいずれかの職種を選択することになります。

 

※補足
調剤スタッフを選択した場合には、子会社であるサンドラッグファーマシーズに在籍することになりますが、待遇面などは、サンドラッグと特に変わりません。

 

なお、雇用形態については、正社員、契約社員だけでなく、パートも同時に募集されているので、フルタイムで働くことは難しいという人でも、大丈夫です。(カウンセリング販売、調剤、どちらも選択可能です。)

 

応募条件に関しては、調剤スタッフの場合、原則として調剤経験が必須となります。一方、カウンセリング販売スタッフについては、実務未経験者応募可となるので、採用のハードルは少し低くなります。

 

なお、中途採用に応募する時には、薬剤師の転職支援サービスを展開するエージェントを利用するという方法もあります。エージェントを通せば、サンドラックの就労環境など、内部事情について、かなり細かいことまで確認することが出来ます。

 

また、公式サイトから応募する場合、本社一括採用となるため、採用前に配属先の店舗がどこになるのかといったことが分かりませんが、エージェント経由の場合、店舗単位での応募となるのが一般的なので、勤務先についても、事前に把握することが可能です。

 

さらに、エージェントには、年収などの条件面に関する交渉を代行してもらえるので、自分で直接応募するよりも、好条件で転職出来る可能性が高くなります。中途採用の場合、入社時の給与が、後々まで響いてくるので、かなり重要です。

 

そのため、あえてエージェント経由で応募する人も少なくありません。下記のエージェントであれば、サンドラッグの薬剤師求人の取り扱い実績が豊富なので、情報源としてオススメです。

 

サンドラッグの薬剤師募集求人を扱う転職エージェント

 

サンドラッグの年収、評価制度について

給与体系は、雇用形態によって異なりますが、正社員の場合、基本給に薬剤師手当などの諸手当が加算される月給に加え、年2回のボーナスが支給される給与体系となっています。契約社員は1年更新の年俸制(未経験者で456万円を保障)、パートは時給制です。

 

正社員の薬剤師手当は、カウンセリング販売スタッフで月12万円、調剤スタッフで月10万円と差があり、OTC販売のほうが、優遇されています。

 

こういったことを踏まえて、幾つか正社員薬剤師の具体的な年収例を、下記に挙げておきますので、参考にしてください。

 

サンドラッグの正社員薬剤師の年収例

  • 一般薬剤師 29歳 年収450万円
  • 一般薬剤師 32歳 年収550万円
  • 一般薬剤師 34歳 年収700万円
  • 一般薬剤師 62歳 年収520万円
  • 管理薬剤師 32歳 年収700万円
  • 管理薬剤師 40歳 年収750万円
  • 店長 36歳 年収750万円
  • 店長44歳 年収800万円

 

薬剤師手当も含めて、資格手当の金額が良いので、有資格者は月給が高額になります。ボーナスは、基本給を基準に計算されますが、サンドラッグの場合、基本給が低めで、諸手当で月給が底上げされる傾向にあるので、月収と比較すると、賞与額は低めです。

 

昇給は年1回、個人面談が行われ、目標の達成度合いなどを加味したうえで、昇給額が決まります。評価が良ければ、毎年、昇給を得ることが可能です。売上だけでなく、作業のスムーズさ、身だしなみ、挨拶などが総合的に評価される仕組みになっています。

 

目標の達成度は、数値化されているので、わかりやすいうえ、仕事に対する姿勢を上司がキチンとチェックしており、意欲的に仕事に取り組む人間が高い評価を受けているので、評価体系については、納得している社員が多いです。

 

設定される目標のレベルは高いので、決して楽ということはありませんが、やればやるだけ評価されるので、仕事に対する意欲が高い人にとっては、やり甲斐を感じられる環境と言えます。

 

年収、評価制度

 

なお、地域リーダー以上の役職に就くと、昇給額が一気に大きくなります。店長のさらに上のポジションなので、そう簡単になれるわけではありませんが、給料を上げたいという人は、ぜひ、ここを狙ってください。

 

薬剤師には、出世欲が少ない人が多いので、頑張っているとチャンスがあります。

 

サンドラッグで、高評価を得るコツ

サンドラッグでは、対人関係を良好な人ほど、プラスに評価される傾向が強いので、コミュニケーションスキルを磨くことを心がけると、高評価につながりやすいです。

また、会社として推奨している商品を数多く販売することを、評価を高めるためのポイントです。

 

パート薬剤師の給与事情

サンドラッグは、パートにもボーナスが支給されます。正社員の薬剤師と比べると、かなり少なくなりますが、そもそも、ボーナスがない会社のほうが多いので、その点において、サンドラッグは恵まれています。

 

昇給の仕組みについては、正社員と変わりませんが、成績トップのような優秀なスタッフでも、正社員の給与を超えることは良くないという理由で、正社員の給与までしか昇給しないので、注意してください。

 

補足

パートで働く人のなかには、年収を扶養の範囲内に抑えたいという人もいるかと思いますが、採用時、会社にそのことを伝えておくと、それに見合ったシフトを作ってもらえるので、安心です。

 

福利厚生について

正社員の薬剤師を対象とした福利厚生として、退職金制度、財形貯蓄制度、住宅資金貸付制度などが用意されていますし、年に1、2回、社員親睦会として旅行に行ったり、ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンなどの、娯楽施設の割引券が配布されたりもしています。

 

また、定期健康診断が受けられるようになっているほか、がん検診の補助制度もあるなど、社員の健康管理に重点を当てた福利厚生もあります。

 

一方、パート薬剤師も対象となる福利厚生としては、社員購買割引制度があります。

 

サンドラッグの教育体制について

サンドラッグでは、正社員の薬剤師を対象とした研修が、月1回以上のペースで開催されています。研修の内容は医薬品に関する知識を学ぶものから、汎用的なビジネススキルに関するものまで、多岐に渡ります。

 

同じテーマでも、研修の内容は細分化されているので、自分のスキル・能力に合わせて、適切な学びの機会が得られます。

 

ただし、これらの研修は、勤務とはみなされず、研修時は給与が出ないので、自主参加という位置付けです。

 

そうなると、受けたくないという人もいると思いますが、サンドラッグでは4ヶ月ごとに一度、実力テストがあります。その結果は店舗内で公表されるうえ、80点以下だと課題が出ることがあるので、結局は、日頃から勉強しておかなければいけません。

 

もし、研修が嫌ということであれば、サンドラッグでは、e-ラーニングの受講補助制度があるので、こちらを利用して、自習することも可能です。

 

なお、研修制度以外での学びということでは、エリアごとに担当者がいて、定期的に店舗を巡回していますが、業務上で分からないことがあれば、詳しく教えてもらえます。

 

また、サンドラッグは一般社員の薬剤師と、社長との距離が近い会社であり、社長に直接会って話をすることができるので、そこで、経営者の思考パターンなどを学ぶことができます。

 

サンドラッグのワークライフバランスについて

サンドラッグでは、週休2日、1日実働時間8時間、週平均40時間のシフト制勤務が基本です。休日は、店舗の状況をベースに設定されますが、月2~3回程度は、本人の意向通りに休みを入れてもらえます。

 

また、これは、どの薬局でも同じかもしれませんが、シフトに関しては、持ちつ持たれつという要素もあるので、同僚が休みたい時に、協力する姿勢を心がけると、いざ自分が休みたい時にも、譲ってもらえます。

 

結局は人間関係というベタな結論になりますが、希望通りに休めるようにするには、日頃から人間関係を良好にしておく配慮も重要です。

 

休日出勤が発生する機会はほとんどなく、週休2日はしっかりと維持出来ますが、有給休暇に関しては、人手不足から、なかなか思うように取得できないのが実情です。

 

補足

サンドラッグは、有休の時効が2年となっており、2年以内に消化しないと消滅してしまいますが、その分は会社に買い取ってもらえる制度があるので、完全に無駄になることはありません。

 

残業の有無については、店舗間の差が大きくなります。郊外店舗だと、一人薬剤師となるケースが多いため、残業が慢性的となっています。休憩中にも呼び出されるなど、仕事の負荷は高くなりがちです。

 

なお、残業が発生した時に支給される超過勤務手当ですが、店舗によっては、サービス残業になるケースもあります。

 

この背景には、残業をする時は、事前に上司に申請して許可を得る仕組みとなっているけど、手続きが手間で、面倒。

 

でも、残業しないと仕事がまわらないので、無申請で働いてしまう。その結果として、残業が記録されないので、サービス残業になってしまうという理屈です。

 

ただし、サービス残業については、店長の考え方次第ともなっており、厳しく目を光らせて、絶対にやらせないという人もいます。そのため、店舗ごとに異なるのが実情です。

 

このあたりが気になるようであれば、自分が配属される店舗の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。

 

Check!

会社の方針として、薬剤師の有資格者を大切にする傾向があるので、サービス残業などの不当な待遇を受ける確率は、ほかの職種の社員よりも低いです。

 

ワークライフバランス

 

正社員の薬剤師は、転勤の頻度に要注意

サンドラッグは、日本全国に店舗があるため、正社員は常に転勤の可能性がありますが、実情としては、転勤がほとんどない人と、頻繁に繰り返している人に分かれます。

 

なかには、数ヶ月ごとに店舗を異動する薬剤師がいますが、その理由としては、本人が会社からの要請を断れないということがあるようです。

 

その逆で、『転勤は嫌だから』と拒否して、同じ店舗で働き続けている薬剤師も少なくありません。

 

転勤となると、その都度、生活環境が大きく変わるので、精神的にはキツイものがあります。会社の言いなりになる『いい人』になってしまうと、苦労する羽目になるので、自分自身の判断で、嫌な時には、キッパリと断るようにしてください。

 

女性の働きやすさについて

ドラッグストア業界は女性の多い職場であり、女性が働き続けやすい制度が整っている企業が多いのですが、その点については、サンドラッグも同様です。

 

産前産後休暇、育児休暇が誰でも利用できるようになっていますし、復帰後には、時短勤務を選択することもできます。

 

また、自宅近くの店舗に異動させてもらう、送り迎えがしやすいように、保育園の近くの店舗に異動させてもらうといった配置転換の希望を出すことが認められており、人員配置の状況に問題なければ、実際に異動させてもらえます。

 

子供の発熱などで急に休みが必要になったとしても、他店舗から、ヘルプの薬剤師を送ってくれるので、問題なく休めるなど、仕事と育児を両立させやすい環境となっています。

 

補足

女性専用の休暇制度として、生理休暇もあります。

 

女性の働きやすさ

 

女性薬剤師のキャリアについて

キャリアに関しては、女性でも本人が希望すれば、管理職になることが可能であり、昇進に関して、女性だからといって、特に不利になることはないので、キャリア志向が強い女性には、悪くない環境です。

 

ただし、店長になると、仕事量が増えたり、勤務時間が長くなることから、昇格を望まない女性社員が多く、そのため、サンドラッグでは、男性管理職の割合がかなり高くなっています。

 

なお、これはサンドラッグだけの話ではないのですが、ドラッグストアだと、品出しなど、力仕事の機会が増えるので、体力勝負という一面があります。力が弱い人、体が弱い人にとっては、かなりキツイ職場であるということは、頭に入れておいてください。

 

サンドラッグの転職先としての価値

サンドラッグには、積極的に仕事に取り組めば、その姿勢を周囲が認めて、評価してくれる雰囲気があるので、若いうちでも、本人の努力次第で、どんどん昇給出来ます。実際、若手の昇給率は他社と比較しても高く、20代のうちから、高給与を手にしている社員が多いです。

 

また、キャリアアップの機会が開かれている会社でもあるので、やる気がある人にとっては、見返りを得られる、納得度が高い会社だと思います。

 

一方で、サンドラッグでは、薬剤師の数が不足気味なので、1人に課せられる仕事量は多くなります。店舗によっては、一人薬剤師の状態で勤務することになり、休みを取ることが出来ない、休憩すら出来ないといった状況に陥りがちです。

 

このように、サンドラッグは長所もあれば、短所もある会社なので、自分にとって納得出来る会社なのかどうか、よくよく考えたうえで転職するかどうか、決断してください。

 

その際には、他社の求人と比較したほうが、より客観的な視点で考えることが出来ますし、サンドラッグは店舗間の違いが大きいので、自分が希望する勤務地エリアの状況について、把握することも重要です。

 

このあたりは、薬剤師専門の転職エージェントに問い合わせれば、幾らでも教えてくれるので、うまく活用してください。

 

サンドラッグの薬剤師募集求人を扱う転職エージェント