イオンの薬剤師求人情報

『イオンって、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』

 

転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、イオンの就労環境について、まとめています。

 

現在、イオンで働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。

 

また、イオンの中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。

 

目次

イオンの会社概要

ショッピングモールを拠点に、全国に250近くの調剤薬局を展開するイオン薬局。あらゆる科目の処方せんを受け付けるとともに、OTC医薬品の販売や、漢方の取り扱いにも力を入れています。また、近年では、高齢者医療に対応するため、在宅医療への取り組みを強化しています。

 

OTC販売と聞くと、激務のドラッグストアをイメージする人が多いかもしれませんが、イオンは上場企業で、法令遵守の意識が高いこともあり、薬剤師を取り巻く就労環境は、かなり良好です。

 

その反面、ドラッグストアで大きな会社と聞くと、給与が高いと思われるかもしれませんが、イオンは小売業(スーパー)からスタートしているので、実は給与設定が渋めです。

 

なので、イオンで働いている人の大半は、『それほど忙しくない』、『休みがしっかり取れるから』という理由から決めることが多く、給与が最優先という人にとっては、期待外れになってしまうかもしれません。

 

このページでは、イオンから発生している薬剤師募集求人の傾向や、給与水準・就労環境などについて、細かくまとめていますので、転職の判断を下す際に、参考にしてください。

 

薬剤師募集求人の傾向

イオンは、全国の店舗を対象に、薬剤師を募集しています。中途に関しては、正社員・契約社員・パートの3形態に分けて、募集をかけています。

 

正社員に関しては、全国(全国各地への転勤を前提とした採用)、エリア(関東、東北、東海など、選択したブロック内での勤務となり、ブロック内での転勤の可能性アリ)、地域限定(自宅からの通勤圏内での勤務)の3パターンでの採用となり、応募者が自由に選べるようになっています。

 

地域限定→エリア→全国と、転勤可能な範囲が広がるに連れて、給与が上がるようになっており、地域限定と全国だと、月給が最低でも7万円は違ってきます。

 

中途採用の場合、前職までの経歴や実績を加味して、初任給が算出されることになりますが、ここでも全国勤務可能という人のほうが、給与が高めに設定される傾向があります。

 

そのため、収入重視で、かつ転勤が苦にならないという人の場合、最初から『全国勤務』で応募したほうが賢明です。

 

なお、応募条件に関しては、薬剤師免許さえあれば、経験は不問とされています。イオンは65歳定年制なので、65歳以上の人が応募することは不可ですが、逆に言えば、65歳以下の人であれば、誰でも応募出来ます。

 

実際、50代、60代の人が正社員として、入社するケースが少なくないので、ミドル層・シニア層の人でも、働けるチャンスです。

 

イオンに勤務する薬剤師の年収・就労環境について

冒頭でも触れましたが、イオンにおける薬剤師の給与水準は決して高くありません。個人差もありますが、20代の未経験者で年収480万円、30歳で600万円というのが、一つの目安です。

 

年1回、昇給の機会がありますが、殆ど上がらないので、よほどのことがない限り、年収600万円前後というのが、上限値となります。

 

なお、イオンでは資格昇格制度が導入されており、試験を受けて合格することで、昇格することが出来ますが、資格が付くと、薬剤師手当・残業手当が外されることになるので、かえって年収が下がってしまうという逆転現象が起きています。

 

そのため、敢えて昇格を目指さないという人が少なくありません。ちなみに、イオンはサービス残業を禁止しているため、残業代は全額支給となっていますが、それだけに、残業手当がなくなると、給与の下げ幅は大きなものとなります。

 

ここまで見ると、あまり良い印象を受けないかもしれませんが、そのかわり、イオンは大企業だけあって、福利厚生が充実しています。各種年金保険が完備されているほか、社宅・住宅助成金制度、団体生命保険、買物割引制度、レジャー優待など、様々な制度が用意されています。

 

それ以外にも、企業年金、財形貯蓄、社員持ち株会なども一通り整備されているので、資産形成に関心がある人にとっては、なかなか魅力的な環境だと思います。

 

また、これは後ほど、就労環境の項目において、詳しく触れますが、イオンは休暇制度が非常に充実しているので、ワークライフバランスを重視する人にとっても、魅力度が高い職場と言えます。

 

補足1)イオンはパートや契約社員の時給が高い

イオンから出ている薬剤師の求人を見ると、パート・契約社員は時給制となり、店舗ごとに微妙に異なるのですが、時給2500円を超える店舗が多く、なかなかの高額です。これに残業代を合わせて、フルタイムで働いている契約社員の年収が650万円を超えるという事例もあります。

 

これは、正社員として働いている薬剤師の給与を超える数字となります。契約社員だと、福利厚生が制限されるので、そこも含めると、正社員のほうが良いという判断にもなるかもしれませんが、給与格差はゼロに近いのが実情です。

 

転勤などの義務もなく、自由に働けるので、会社に縛られるのが嫌という人にとっては、敢えて契約社員やパートとして働くというのも、悪くない選択肢です。

 

補足2)正社員で入るのであれば、給与交渉が重要

イオンは正社員の給与が決して高くはないのですが、それだけに、転職する時の条件交渉が重要です。これまでの職歴を加味して、個々に決めることになるので、実績をPRするなど、うまく交渉するようにしてください。

 

ここで、どれだけPR出来るかで、数十万程度、年収が変わってもおかしくありません。給与水準が低めのイオンにおいては、バカにならない数字なので、イオンから提示された金額に納得出来ないようであれば、そこで諦めるのではなく、自分の要望を伝えることです。

 

もし、こういった条件交渉を自分で行うのは気が引けるという人は、転職会社に代行してもらうことをオススメします。イオンは、中途採用に関しては、転職会社を経由する形でも、募集をかけており、その場合、転職会社が転職に至るまで、サポートをしてくれます。

 

給与交渉も、その一貫となりますが、金額の上積みに成功するケースが少なくありません。このページの最後に、イオンの薬剤師求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますので、交渉が苦手という人は、任せてしまってください。

 

薬剤師の就労環境について

冒頭でも触れましたが、イオンの最大の魅力は、就労環境の良さです。ドラックストアとなると、激務の代名詞となっていますが、イオンの場合、週休2日がしっかり確保出来ますし、調剤専門であれば、土日が定休日となるケースが多いです。

 

OTC販売兼務となった場合には、シフト制となりますが、休みの希望については、融通を効かせてくれるので、1ヶ月に2日程度は、土日にも休みをもらえます。

 

また、イオンでは、有給とは別に、年間20日間の長期休暇を取得することが出来ます。3~4回に分けて取得するのが一般的であり、通常の休みと組み合わせると、1週間程度の連続休暇を取ることが出来ます。

 

これは義務化されているので、お盆や正月といった、小売業の繁忙期を除けば、ほぼ確実に申請通りに取得出来ます。

 

世間が休みの時に、自分は働かなければいけないということはありますが、そこさえ気にならなければ、イオンは休みがしっかり取れる、良い職場と言えるでしょう。

 

なお、残業については、イオンは、人件費を抑制するため、スタッフの数を抑えており、薬剤師についても、それほど人員体制に余裕があるわけではないので、出勤日には、ほぼ確実に発生しますが、1日1時間程度で済みます。

 

先ほども触れたように、残業代は全額支給となっているので、それほど悪くはない状況です。

 

薬剤師のキャリアパス・評価制度について

イオンでは、調剤やOTC医薬品に関する専門知識を学ぶ研修が用意されていますが、大手の薬局チェーンの研修内容と比較すると、それほど濃い内容ではなく、薬剤師としてのスキルを磨くのは難しいようです。

 

また、イオンは薬剤師会に所属していないので、薬剤師会の研修に参加する時には、自腹で参加料を払って参加するしかない状況です。

 

ここ最近、イオンは薬剤師の研修体制の充実化に取り組んでおり、外部研修を利用したキャリア開発に関しても、費用を補助するなど、バックアップする体制を取りつつありますが、適正に運用されているわけではなく、まだまだ課題が多い状況です。

 

その一方で、一般的なビジネススキルを学ぶ研修制度は充実しています。マネジメントスキルを磨くための管理職研修や、MBAを会社補助で受けられるプログラムなども用意されているので、調剤薬剤師というポジションから、さらに上を目指すことは、十分に可能です。

 

実際に上を目指す場合、薬事(薬品情報管理)、バイヤー、マーケティング、社員教育、店舗開発といった職種に移行することになりますが、そこから、マネージャー(課長)→部門長というふうに、上級管理職へとステップアップ出来るルートは確立されています。

 

そのため、薬剤師という枠を超えて、キャリアを築いていきたいという人にとっては、イオンはやり甲斐がある環境と言えるでしょう。(その気になれば、海外勤務にもチャレンジ出来ます。)

 

女性の働きやすさについて

薬剤師を含めて、イオンは女性社員の比率が高く、現場のリーダー、マネージャークラスにも、女性が多いので、女性だからといって、不利な待遇を受けることはありません。男性と同じように働くことが出来ます。

 

また、イオンは育児支援体制がしっかりしており、産休・育休・時短勤務といった制度を、自由に利用することが可能です。また、一定期間休職する、もしくは、一度退社して、子育てが落ち着いた後に復帰するといったことも可能です。

 

また、育児以外でも、家族の介護や看護のために、一定期間休職出来る制度や、家族の転居・転勤にあわせて、勤務エリアを選択出来る制度が用意されているなど、ライフイベントにあわせて、柔軟に働き方を変えられる体制となっています。

 

イオンの転職先としての価値

ここまで、イオンの就労環境について、幾つかの観点から見てきましたが、魅力を感じる点もあれば、『嫌だな』と思う部分もあったかもしれません。

 

良い意味でも、悪い意味でも、イオンは個性的職場なので、うまくハマる人であれば、かなり満足度が高い職場になりますし、逆に、あわなければ、すぐに辞めたくなるかもしれません。

 

実際、イオンで働いている薬剤師のなかには、10年以上に渡り、ずっと調剤薬剤師として働いている人、職種をチェンジすることで、順調にキャリアアップを果たし、本部で活躍している人がいる反面、3年未満で辞めてしまう薬剤師が多い会社でもあります。

 

ここは、本当に本人との相性としかいいようがないので、それだけに、転職の判断については、慎重に行う必要があります。自分の価値観と照らしあわせながら、じっくりと考えてください。

 

最後に、イオンの薬剤師募集案件を扱っている転職会社をリストアップしていますが、彼らはイオンの社内事情を把握しているので、判断に迷うようでしたら、一度相談してみてください。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になるはずです。

 

また、いずれも、薬剤師の転職支援を専門としているので、薬剤師の転職市場動向にも精通しています。様々な企業の求人を扱っているので、希望勤務エリアにおいて発生している、他社の求人を紹介してもらうのもアリです。

 

もしかしたら、イオン以上に、自分に合っている職場が出てくるかもしれません。自分が希望する勤務先のイメージ像を伝えれば、それらのイメージに合う会社を探してくれるので、興味がある人は、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。

 

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