岡山県岡山市の中心部に位置する、岡山大学病院。1870年の開院以来、増設・統廃合を繰り返してきましたが、2003年に、現在の形となる、医学部と歯学部が主体の大学病院になりました。
医科30診療科、歯科15診療科という、かなり幅広い科目において、専門治療を行っています。
入院ベッド数960床以上という、総合病院という言い方が、まさにピッタリ合う医療機関となっており、大学付属の特定機能病院として、倉敷市の川崎医科大学付属病院とともに、岡山県における、地域医療の中心的役割を担っています。
同時に、ガン医療については、専門認定施設としての指定病院となっていますし、全国でも数少ない臓器移植法の指定を受けて、脳死移植が行われていることでも有名です。
学会から認定された、指導医・専門医が数多く在籍している、いわば専門スペシャリストが集う総合病院となっています。
また、様々な症例を扱うことから、岡山大学は、医学生のインターンシップ先ともなっており、たくさんの研修医が臨床実習を行うなど、後世の人材育成においても、重要な役割を果たしている病院です。
このページでは、岡山大学における薬剤師求人の傾向、求人情報の入手方法、および、薬剤師の年収・就労環境について、まとめていますので、参考にしてください。
目次
岡山大学における薬剤師の募集状況
岡山大学では、新卒・中途を合わせて、毎年、5名前後の薬剤師を募集していますが、これは、時期にもよるので、正確な数字ではありません。
(ここ数年は、ほぼ毎年、このぐらいの数字で推移していますが、過去には、求人がゼロという年もありましたし、その逆で、募集数が10名以上になった年も、ありました。)
最近の傾向としては、契約社員としての採用となるケースが、一般的ですが、数年後を目処に、正職員への昇格の機会が与えられるようになっています。(それまでの勤務実績をもとに、昇格が判断されることになります。)
求人情報の入手方法
岡山大学病院の公式サイトに、採用情報ページが開設されており、そちらのページにおいて、求人の一覧が掲載されているので、そちらから、求人情報を入手することが出来ます。
http://pharm.hospital.okayama-u.ac.jp/bosyuu/
また、上記のページにおいては、過去の募集要項を見ることが出来ますし、問い合わせ先や書類提出先が、記載されているので、そのまま応募することも可能です。
なお、岡山大学病院は、中途に関しては、薬剤師の転職支援を専門とする転職会社を通じて、募集をかけることが多く、求人によっては、転職会社に全てを任せることもあります。
その場合、病院のサイトをチェックしても、求人が見当たらないのに、転職会社に問い合わせたら、求人を紹介してもらえたといったことが、起こるので、岡山大学病院の求人情報をチェックする時には、必ず、転職会社も押さえておくことです。
このページの最後に、岡山大学病院の薬剤師求人を扱う、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、連絡を取ってみてください。
薬剤師の給与体制について
岡山大学病院の給与体系ですが、薬剤師の場合、基本給に各種手当、年2回の賞与(約4ヶ月分)が支給されるといったものとなります。
手当の内容としては、通勤手当・扶養手当・住居手当・残業手当・宿直手当などがあり、それ以外の福利厚生として、各種保険が完備されています。
基本給については、実績や勤続年数などによって異なりますが、未経験者で20万前後、実務経験3~5年で、30万円前後というのが、一つの目安となります。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職の給与や経験を考慮したうえで、基本給が算出されることになりますが、具体的な金額は交渉次第で変わってくるという要素もあります。
そのため、岡山大学病院から提示された金額に、不満があるようであれば、希望条件を伝えて、話し合うことをオススメします。
もし、こういった交渉ごとが苦手ということであれば、先ほど触れた転職会社に代行してもらうことが可能です。彼らはプロなので、この手の交渉には慣れており、スムーズに話を進めてくれます。
実際に好条件で成立するケースが多々あるので、一度相談してみることをオススメします。(快く、対応してくれるはずです。)
薬剤師の就労環境について
薬剤師の就労環境ですが、正規職員、契約社員だと、土日、祝日が固定休の週休二日制となり、非常勤だと、4週8休のシフト制となります。就労時間ですが、8時15分~17時、8時30分~17時15分の2パターンとなります。
業務内容は、入院患者への服薬指導、調剤、薬剤管理、製剤、薬品情報管理といった業務が中心となりますが、それらの業務に加えて、学会発表、研究論文作成のための薬品・薬効の品質評価、分析研究業務を担当することもあります。
地域医療を担う総合病院だけあって、業務内容は、かなり幅広くなっています。
成長環境について
岡山大学病院は、ガンを専門とする認定施設であることや、日本有数の脳死移植の実績がある総合病院だけあって、専門教育が充実しています。
薬剤師の場合、一例として、ガン治療に精通する薬剤師を育成するための、講義研修に力を入れており、その結果として、ガン薬物療法の認定薬剤師の資格を取得する人が多いです。
(認定薬剤師の資格を目的とした、教育プログラムが、多数用意されており、かなり充実した内容となっています。)
また、岡山大学病院では、シミュレーション教育といって、各疾患の病態と対応の理解を深めるために、シミュレーターを使った研修を行なっています。医師も参加する形で進められるので、講義の内容は実践的で、深いです。
さらに、ある程度の経験を重ねた薬剤師だと、実習生の指導を担当することにもなりますが、後輩を教えることで、自分自身も学べることが多々あり、これも良い学びの機会となっているようです。
学会での発表、論文作成のための研究で、理解を深める機会もあり、成長意欲が高い人にとっては、最先端の医療に触れられる、このうえなく恵まれた環境と言えます。
女性の働きやすさ
薬剤師というのは、男女差がない仕事ですが、そこは岡山大学病院においても同じです。男性、女性を問わず、同じ立場で働くことが出来ます。(女性だからといって、仕事の割り振りで、差別されるようなことはありません。)
子育ての支援体制
岡山大学病院には、育休・産休はありますが、時短勤務制度はないので、子供がいる人でも、基本的にフルタイムで働くことになります。
ただし、岡山病院の敷地内には、保育所が完備されており、自由に利用することが出来ますし、院内には、病児保育ルームが併設されていて、子供が、急に病気になった時に対応してもらえるので、安心して働ける環境ではあります。
ただし、少ないとは言え、残業が発生しますし、非常勤となると、土日にも働くことになるので、小さな子供がいる人にとっては、やりにくい部分も出てくるかもしれません。
岡山大学病院の転職としての価値
岡山大学病院は、知識や技術を習得するには、これだけ恵まれた環境もないので、最先端の医療や技術を学びたい人には、オススメの病院ですが、その一方で、給与、福利厚生をあわせて、待遇面は、それほど良い職場ではないという現状があります。
決して悪くはないのですが、薬剤師の場合、もっと好条件の仕事が、幾らでも見つかるので、そう考えると、誰にでも推奨出来る職場ではありません。
また、そもそもの話として、薬剤師の求人の数は少ないうえ、かつ、募集が毎年出るわけではないので、岡山大学病院への転職のチャンスは、限られているということもあります。
そのため、岡山大学病院にこだわり過ぎると、時間だけ過ぎるだけで、いつまでも転職出来ないということに、なり兼ねないので、ほかの求人もチェックして、幅広く、仕事を探すことをオススメします。
下記に、岡山大学病院の薬剤師求人を扱う転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、薬剤師向けの求人案件を多数保有しており、このあたりの事情には詳しいので、どんなふうに、転職活動を進めるのがベストなのか、相談してみるのもアリです。
転職先に希望する条件を伝えて、それらの条件に合う求人を紹介してもらうといったことも出来ます。転職先を探す際には、何かと頼りになる存在なので、うまく活用してください。
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