創立から90周年(平成30年現在)を迎える、久留米大学病院。長年に渡り、優秀な臨床医を育成しながら、筑後地域を中心とした地域医療に携わってきている医療機関です。
同時に、特定機能病院やガン診療連携拠点病院、福岡県肝疾患診療連携拠点病院としても、認定されるなど、日本の高度先進医療の拠点として、最先端の医療を担っている医療機関でもあります。
特に、がん治療に関しては、相談窓口から緩和ケアまで、充実したものになっており、訪れた患者さんからは、好感の声が、多数寄せられています。
このページでは、久留米大学病院における薬剤師求人の傾向、求人情報の入手方法、および、薬剤師の年収・就労環境について、まとめていますので、参考にしてください。
目次
久留米大学病院における薬剤師の求人傾向
久留米大学病院では、現在、契約社員で、薬剤師を募集しています。久留米大学薬剤部の公式サイトにて、久留米大学病院が指定する履歴書がダウンロード出来るようになっており、こちらに必要事項を記入して、応募する形になります。
http://www.kurume-u.ac.jp/soshiki/2/iryou.html
応募条件に関しては、薬剤師免許があれば、経験は不問とされていますが、職務経歴書の提出も求められているので、実務経験がある人のほうが有利なのは、間違いありません。(未経験者は、職務経歴書の提出は不要となります。)
なお、公式サイト内において記載されているのは、応募条件・エントリー方法についてのみとなっており、給与などを含めた、就労条件については、説明がないので、詳細について確認したい時には、病院側に直接、問い合わせてみてください。
また、久留米大学病院は、転職会社経由でも、薬剤師を募集しているので、転職会社が運営する求人情報サイトをチェックすることでも、確認することが出来ます。(問い合わせが不要なので、このほうが楽かもしれません。)
なお、当たり前の話ではありますが、転職会社は、薬剤師を募集する様々な病院や薬局、ドラックストアなどの求人情報を有しているので、久留米大学病院以外の求人のことについても、確認することが出来ます。
久留米大学病院の場合、いつでも薬剤師を募集しているわけではないですし、募集をかける時にも、1~2名程度で、かなり枠が少ないので、転職のチャンスというのは限られています。
そのため、久留米大学病院だけにこだわっていると、いつ転職出来るか分かりません。このページの最後に、薬剤師の転職支援を専門とする、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、ほかの求人についても、ぜひ、チェックしてみてください。
薬剤師の給与体制について
久留米大学病院の給与体制ですが、薬剤師の場合、基本給に通勤手当(上限5万円)と賞与が年3回プラスされるという形となります。モデル年収は月給で22万~23.2万円となり、決して、それほど条件が良いわけではないです。
福利厚生については、雇用保険・労災保険に加えて、単身用の寮が用意されています。(契約社員ということもあり、あまり充実したものとはなっています。)
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職の給与額や、それまでの経験・実績を考慮する形で、基本給が決まりますが、一度決まった給与額は、そう簡単に変更することが出来ません。
そのため、病院側から提示された金額に納得がいかない時には、妥協せずに病院側ときちんと、条件交渉を行うことをオススメします。(納得がいかないまま契約してしまうと、ずっと不満を抱えたまま働くことにもなり兼ねないので、きちんと話し合うほうが、お互いのためになります。)
もし、こういった交渉ごとが苦手ということであれば、前述した転職会社に依頼して、交渉を代行してもらうことも可能です。
彼らは転職のプロなので、こういった交渉ごとには慣れており、うまく話を進めてくれます。苦手な人が自分で無理に行うよりも、うまくいく可能性が高いので、一度相談してみてください。
(稀にですが、交渉の結果、自分が希望する条件を上回る給与額が提示されるようなケースもあります。)
就労環境について
久留米大学病院の就労環境についてですが、薬剤師は3交代シフト勤務の週休二日制となり、年間休日は123日となります。勤務時間は、8時30分~17時、16時30分~25時、24時30分~9時となり、病院としては珍しく、夜勤が発生することになります。
業務内容としては、病棟業務全般を担当しつつ、外来調剤も行うといったものとなり、仕事の範囲は広くなります。
また、病棟数1025床を薬剤師11名で回しており、3交代制であるため、一人当たりの業務量は多く、仕事は忙しいと考えてください。
残業時間は月平均10時間以内と、ほぼ定時に帰宅出来るので、その点は問題なしですが、有休については、取得しづらい面があるようです。ただし、こういったことも考慮しても、総合的には見れば、ワークライフバランスは良好と考えていいでしょう。
具体的な仕事の流れとしては、調剤室・注射薬供給室・医薬品情報室・製剤室など、各パートに分かれて、日々の業務をローテーションで行なうのが基本です。
同時に、感染制御部・医療安全管理部・外来治療センター(専従)・中央手術室(専従)に配属されて、他部署からの職員とチームを組んで、医療に取り組むことがあります。
さらに、緩和ケアチームや糖尿病教室、糖尿病キャンプなどにおいて、職員とチームを組んで、患者さんの身体ケアや、生活指導を行うこともあり、関わる業務は多岐に渡ります。
成長環境について
久留米大学病院において、薬剤師が関与する業務というのは、非常に幅広くなっているので、普通に毎日の仕事をこなすだけでも、色々なことが経験出来て、勉強になる環境です。
中途採用の場合、経験ある・なしに関わらず、即戦力として扱われるので、導入研修などはなく、いきなり現場に入ることになりますが、先輩スタッフと一緒に業務を遂行することになるので、分からないことがあれば、いつでも質問出来る態勢にはなっています。
仕事の内容・進め方に関する指導自体は、しっかり行われており、フォローを受けられるので、経験・スキル面で不安がある人も、その点は安心してください。
なお、冒頭でも触れましたが、久留米大学病院は、がん専門薬剤師研修施設に認定されており、がん分野のスペシャリストと呼べるような知識・経験を持つ薬剤師が、多数在籍しています。
学会や外部の研修会へも、積極的に参加していますし、年に3回くらいのペースで、専門誌に論文を発表するなど、研究発表にも熱心な病院です。
この研究発表チームに参加することで、専門知識を習得する機会を得ることが出来ます。これは、業務とは別なので、仕事と研究を両立させるのは大変ですが、がん分野における見識を高めたいと考えている人にとっては、これ以上はない格好のチャンスです。
こういったことも含めて、久留米大学病院は、薬剤師としての自分を成長させることが出来る職場として捉えて間違いなしです。
女性の働きやすさについて
薬剤師は、元々、男性と女性で、待遇差が生じるような職業ではありませんが、久留米大学病院においても、そこは同様なので、特に働きづらさを感じるようなことは、ないでしょう。
先ほど触れた、チーム研究などにも、希望すれば参加させてもらえるので、スキルアップに意欲的な女性にもオススメです。
一方、育児支援制度については、久留米大学病院には、産休・育休が完備されているうえ、院内保育所が設置されているなど、かなり充実しています。病院なので、病児保育にも対応しており、そこは、かなり安心です。
久留米大学病院の場合、3交代制で夜勤もあるため、子供を抱えているママ薬剤師が、働き続けるのには、厳しい部分もありますが、支援態勢が整っていることもあり、子育てをしながら働いている人は少なくないです。
久留米大学病院の転職としての価値
ここまで、久留米大学病院の就労環境についてお伝えしてきましたが、職場としての最大の魅力を挙げると、薬剤師として、多くのことを学べる(経験出来る)環境であるということに尽きます。
最先端の医療に携われるので、自分の知識・スキルを高めたいという人にとっては、このうえな最適な職場です。
残業は少ないですし、休日出勤の機会もゼロなので、プライベートの時間を、しっかりと確保出来るというメリットもあります。
一方、デメリットとしては、夜勤があること、給与・福利厚生といった待遇面が、決してそれほど良いわけではないということが挙げられます。(もちろん、金額だけ見れば、悪くはないのですが、薬剤師の給与水準としては、低めに設定されているとも言えます。)
両者を天秤にかけて、どうかということになりますが、ここは、その人の考え方次第ともなってくるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、転職の判断を下すようにしてください。
なお、下記に、久留米大学病院の薬剤師求人を扱う転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、内情を把握しているので、久留米大学病院が、本当に自分に合っている職場なのかどうか、分からないという時には、相談してみてください。
プロの視点で判断してくれるので、参考になるはずです。また、転職会社は、様々な求人案件を扱っています。繰り返しになりますが、久留米大学病院は募集人数が少ないので、ここだけにこだわっていると、転職のチャンスが狭まります。
そのため、ぜひ、ほかの求人についても、紹介してもらってください。そのなかで、もっと条件の良い職場が見つかるというのは、普通にあることなので、色々と話を聞いてみたほうがいいです。
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