薬剤師は人手不足なので、未経験者でも仕事をみつけることが出来ます。未経験者の採用に積極的な会社もいくらでもあります。
ですから、経験がないことを心配する必要はないのですが、だからといって何も考えずに転職活動をしても問題がないというわけではありません。
安易に転職すると、後悔することになります。このページでは未経験者が転職活動を行う時に注意すべきことをまとめてお伝えします。
目次
冬の転職は避ける
まず、転職時期ですが、冬は避けておきましょう。風邪やインフルエンザなどで、病院・薬局は繁忙期となります。1年で一番忙しい時期とも言えるので、未経験者が仕事をはじめるには良い時期ではありません。
春から秋の時期を狙って転職したほうが無難です。
教育体制が整っている職場を選ぶ
大手の薬局チェーンであれば、新人研修から中堅社員のスキルアップ研修まで、教育制度が整っています。こういったところであれば、未経験者を一人前にする仕組みが整っていますし、受け入れ体制も万全なので、安心して業務に取り組むことが出来ます。
調剤業務というのは、どれだけ理論を学んだとしても、それだけで出来るものではなく、実務をこなしながら覚えていくものです。そのため、現場で学べる体制が整っていることが必須です。
新卒薬剤師でも、しっかりした教育を受けられるということで、大手への就職を希望する人が少なくありません。
給与で判断しない
給与などの条件面にこだわりすぎるのは、未経験者にとっては決して良いことではありません。
未経験者の場合、何よりも大切なのは薬剤師としての実力を高めること。周りから高く評価される人材になれば、お金や時間的な自由といったものは幾らでもついてきます。
薬剤師としてのキャリアをはじめた最初の3年ぐらいは、知識やスキルを身につけることを最優先して、勤務先を選ぶ時にも、『ここで働くことで、自分の将来にとって、どんなプラスがあるか』という視点で考えたほうがいいです。
もちろん、条件面で良い職場がみつかることに越したことはないので、好条件の求人案件があれば、ぜひ狙ってください。
クリニックの門前薬局を狙う
総合病院の処方箋を扱う薬局だと、かなりの激務となります。一包化など、面倒な作業も行わなければならず、最初に勤務する場所としてはハードルが高いと言えます。
個人クリニックの門前薬局であれば、その点、処方箋の枚数が少なく、業務に追われることなく、仕事に取り組むことが出来ます。特に眼科や耳鼻科、整形外科の調剤は簡単なので、こういったクリニックの門前薬局で働くことをオススメします。
ただし、ずっとそのままでは、薬剤師としてのスキルが伸びないので、数年後にはスキルアップのために転職することを考えましょう。
薬剤師会の研修を受けておく
各都道府県の薬剤師会において、様々な研修が行われています。そのなかにはブランク明けの人や未経験者を対象にした実務研修もあります。事前にこういった研修を受けておけば、安心ですし、面接の時にも自分のやる気をPRする良い材料となります。
研修は有料ですが、決してバカ高いものではないので、必要経費と捉えて受講しておきましょう。