保活

 

地域によっては、多少改善されていますが、保育所の定員は入園を希望する子供をはるかに下回っており、いざ子供を預けて働こうとしても、そう簡単にはいきません。

 

待機児童が多い都市部では、『区役所の窓口で泣き崩れたら入れてくれた』、『自分がどれだけ困っているか手紙を書いて担当者に渡した』といった都市伝説すらあるぐらいです。

 

もちろん、現実はこういったことは無く、何か特別なことをすれば、優先されるといったことはありません。

 

では、どうすれば保育園に入園することが出来るのでしょうか?

 

最も効果的なのは、働いていること

 

今は多くの自治体において、点数で入園希望者を順位付けするようになっています。『日中、他に子供の世話が出来る人がいるかどうか』とか、『経済的に働く必要があるのか』といったような項目があり、それぞれの項目ごとに点数をつけて、トータルの点数が高い人から入園させるといった方法です。

 

公正を期すため、判断項目をHPで公表している自治体もあるので、チェックしてみてください。

 

保育園入所審査順位の目安(一例)

1.片親家庭

2.核家族で夫婦、外で日中フルで共働き家庭

3.夫婦、外で一方がフルで働き、一方が求職中の家庭

4.子どもの同居家族全員が外で働いている

5.夫婦で自営をしている家庭

6.子どもの同居家族全員で自営をしている家庭

7.子ども同居家族(祖父母など)が70歳以上で家に居り、夫婦が共働きの家庭

8.子ども同居家族(祖父母など)が70歳以上で家に居り、夫婦が外で一方がフルで働き、一方が求職中の家庭

 

このなかで、最も点数が高くなるのは、『すでに働いている』という人です。それが出来ないから困っているんだよということで、矛盾している話ではあるのですが、これが現実です。

 

ちなみに管理人の妹は、自営業で働いている親戚の会社で、一時的に雇用してもらい、働いているという実績を作って申し込むことで、無事預け先を見つけることが出来たのですが、こんな裏技を使っている人も少なくありません。

 

これが実情なので、一般的には無認可の保育所に預けて、とりあえず仕事を始めてしまい、そのあと、認可保育園に申し込むという人が多いです。

 

ただ、最近の傾向として、自治体が援助している無認可保育施設に預けている子供は待機児童としてカウントしないという役所も増えてきています。特に待機児童が多い地域では、その傾向が強いので、事前に要チェックです。

 

薬剤師が使える保活の進め方

 

こういった状況ですが、薬剤師の場合、託児所付きの病院や薬局で働くという選択肢があります。これで仕事をしているという実績が出来るので、申請がしやすくなります。

 

もちろん、その託児所がとても気に入って、そのままお世話になるということもあるかもしれませんが、将来のことを考えて自宅近くの保育園に預けておきたいということもあると思います。

 

そういった時には、こんなやりかたもあるということを頭に入れておいてください。ちなみに、これは余談ですが、子供が3歳ぐらいになると、庭付きの認可保育園のほうがいいと思う親御さんが多いようです。